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マクドナルドのサラ・カサノバCEOが赤字なのに従業員の給料を上げた理由

腹BLACK 2017年12月23日
 

マクドナルドが2017年12月期決算で過去最高益を出す見込みだ。ここにきてサラ・カサノバCEOの大胆な経営が注目を集め始めている。

長らく低迷が続いたマクドナルド。トップが変わっただけで株価は倍ほど変わった。

日本マクドナルドは原田泳幸会長がトップに立ち、コストカットを押し進めることで成果をあげてきた。しかし、コストカットの経営手法は現代に通用しなくなり、いつの間にか顧客と経営者の間でズレが生じ始めていた。

世間からバッシングをあびるようになった原田泳幸会長はおそらく米国本社からも相当な厄介者扱いされていたのだろう。2015年2月についに会長をクビになった。そして新しく就任したサラ・カサノバCEOが経営改革に取り組み、試行錯誤を繰り返す中でついに大きな成果を上げることに成功したのだ。

サラ・カサノバCEOの最も大きな英断は、大赤字なのに従業員の給料を上げたことにあった。

これは日本の経営者にはなかなかない発想だろう。「顧客満足」という言葉が広く知れ渡っているのに対し「従業員満足」という言葉はあまり使われない。サラ・カサノバCEOは従業員をコストと捉えるのではなく、金の卵を生むニワトリだと捉えた。だから大事に扱い、給料を上げるという決断ができたのだ。

結果的に高い従業員満足度は顧客満足にも繋がったと言える。

マクドナルドの経営を時系列で遡って振り返ってみると非常に面白い。

思えば原田泳幸会長は突然クビになった。

2015年2月:【速報】マクドナルドが原田泳幸会長をクビに

新しく就任したサラ・カサノバCEOの方針は当初、顧客のニーズとズレているように思えた。

2015年5月:マクドナルド、サラ・カサノバ社長の「原点回帰でスマイル0円を復活させる」に消費者苦笑い

マクドナルドの低迷が続く中、ホリエモンは「マクドナルドはポジショニングが中途半端だからいけない」と指摘する。これはもっともな意見だろう。

2015年5月:堀江貴文氏「マクドナルドが低迷しているのはポジショニングが中途半端だから!最強に安いか、激ウマ高級路線かどちらか選べ」

サラ・カサノバCEOは子連れの主婦をターゲットに定め、健康志向の商品を推し進めていた。だがこれは全くうまくいかない。マクドナルドは不健康というイメージが強く、健康志向の人は利用しないし、「小さい子供に食べさせるなんて母親失格」という声もあるほど。

2015年7月:マクドナルドの迷走が止まらない!スライストマトを1枚40円で発売!!!

昔は絶賛された原田泳幸のワンマン経営は今では全否定の対象になりつつある。長い目で見れば社内で反対意見をもつ者も残しておくべきだった。もともとマクドナルドにいた優秀な人材は現在、ライバル企業で活躍している。

2015年8月:【衝撃】マクドナルド原田泳幸CEOに追い出された幹部たちの現在がとんでもないことに!なんで辞めさせたんだよ!!

2016年になってサラ・カサノバCEOは健康志向という方針を大きく変えてジャンクフードという原点回帰を選ぶ。マクドナルド利用者が求めていたものはこれだ。

2016年8月:マクドナルド「健康志向?そんなもの捨てた!ジャンクに回帰する!」→歓喜の声であふれる!

こうして1年半ほど試行錯誤を繰り返したサラ・カサノバCEOはついに日本人のターゲット層が何を求めているのかを探り当てることに成功した。ブランドイメージが重要な現代において、先んじて従業員の給料を上げたのは良い判断だったかもしれない。

ワンオペが問題視されたすき家や、ブラック企業として有名なワタミは名指しで「時給上げろデモ」の対象になったが、マクドナルドの名前は見かけなかった。

会社が赤字だからといって従業員の給料を減らしてしまうとジリ貧に陥る。大事なのはコストカットではなく、ニーズを捉えた的確なマーケティングだ。方針さえ正しければ数字は後からついてくる。

それにしても悲惨なのは原田泳幸。自身の成功体験を毎年、本にしてきたのに出版は2014年で止まってしまった。

▼2011年

▼2012年

▼2013年

▼2014年

その後はベネッセの社長兼会長として仕事をしていたが、特に話題になることもなく、大きなニュースになったのは就任直後の個人情報流出騒動ぐらい。会社はトップで大きく変わるということをサラ・カサノバCEOに学ばせてもらった。

単純労働が機械に置き換えられつつある現代、従業員はコストではなく利益を生む源泉と考えたほうが経営はうまくいく。

あわせて読みたい→【朗報】マクドナルドのタッチパネル注文システムに「頼みやすい」と絶賛の声

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