日本は小中学生にも栄養ドリンクを飲ませる時代へ。これっておかしくない?
netgeek 2016年9月10日
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本来、サラリーマン向けだった栄養ドリンク。今では小中学生にも向けても売られている。
画像出処:https://twitter.com/h_east/status/773192592875937792
日本という国はここまでおかしくなってしまったのか。こちらは肉体疲労時の栄養補給として売られているリポビタンDを子供向けに改良し、「リポビタンJr.」として新しく名前をつけた商品。子どもが飲んでも大丈夫なようにカフェインなどは調整されているだろうが、それにしても親としてはいい気分はしないものだ。
▼キャッチフレーズは「いそがしい現代社会 がんばれジュニア!!」 ブラックな社会を彷彿とさせる。
みんながあくせくと働く日本の悪い点が凝縮されたような商品だ。ゆとり教育が強く叫ばれたのも今ではどこ吹く風。最近の子供は受験戦争に習い事と忙しく、とにかく頑張らないと競争に勝ち残れない。実際にリポビタンJr.を買い与えている親もいるのだろう。
▼大正製薬の商品紹介ページではやはり、忙しい子供に最適という文章が書かれている。
リポビタンJr.は、滋養強壮に効果的な五味子ゴミシと刺五加シゴカの2種類の生薬をはじめ、カルシウム・マグネシウム・タウリン等を配合。勉強にスポーツに、とてもいそがしい現代の小中学生(8才~14才)にピッタリのドリンク剤です。
8才~14才、1日1回1本(50mL)を服用してください。
そしてさらに驚いたことに、さらに低年齢用(5歳から)の「リポビタンこども」「リポビタンDキッズ」もあることが判明。
▼リポビタンこども。「育ちざかりの5歳からのお子さまに」
▼リポビタンDキッズ。案の定な紹介文が書かれている。
子供に栄養ドリンクを飲ませて何がしたいというのだ。ネット上ではこの子供向け栄養ドリンクに反発する声が噴出し、「こんな子育てはしたくない」「栄養はちゃんとした食事でとらせるべき」という意見が殺到した。ただ一方で「子育ての理論は時代とともに変わるものだ」という意見もある。
実際に昔と今とでは理想とされる子どもの育て方がかなり変わってきている。
参考:昔と今の子育て論はここまで違う!さいたま市発行の「孫育てのための祖父母手帳」が秀逸
子供用栄養ドリンクは果たして普及するのだろうか。栄養を補給するという意味ではサプリメントや食事と同じで決して健康に悪いわけではないリポビタンJr.。ただ、思い切ってコンセプトを変えて栄養ドリンクというジャンルから離れたほうが売れる気はする。
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