「ケーズだョ!全員退却!」 PCデポと株式持ち合いをしていたケーズデンキが全株を売却して損切り完了
netgeek 2016年9月2日
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ケーズデンキはPCデポの第8位株主。これを全て売ったとなると市場への影響も大きいはずだ。
言うまでもなく株式持ち合いとは、お互いの企業の株価安定を目的として約束するものであるから一度持ちあってしまうと一方的に解消するのが難しくなる。おそらくケーズデンキの経営陣はPCデポ側の懸命なお願いを無視してまで解消に踏み切ったのだろう。
ケーズデンキが全株を売却した影響は大きく、PCデポの株価は696円まで下落し年初来最安値を更新した。
▼ピーシーデポコーポレーション直近1ヶ月の株価推移。下げ止まったようにも見えるがじわじわと最安値を更新し続けており、底は見えない。
中には「ケーズデンキが裏切った」という指摘もあるが、実際に先に裏切ったのはPCデポのほうだろう。誠実に対応すれば炎上騒ぎはすぐに収まったはずなのに、変な言い訳をしたり、内情を暴露している元スタッフを特定しようとしたりしたことで墓穴を掘ってしまった。
親しい仲であったケーズデンキがPCデポを見限って損切りしたことで、他社もこの動きに追随し株価が暴落する恐れがある。ケーズデンキが全株を売却したと報じられた今、最も心配されるのは波及効果であろう。他の資産運用会社や一般株主もこれを機に損切りに走る恐れは強い。
その他、最新の情報まとめ。
(1)PCデポの野島隆久社長、周囲からのバッシングを受けて意見を変える?
▼野島隆久社長が週刊ダイヤモンドにてインタビューに答えたときの発言。高齢者を騙す不祥事が起きたのは店や従業員のせいではなく自分のせいだと言っている。
――店や従業員の暴走なのでしょうか。それとも、会社の運営体質の問題だったのでしょうか。
チームや店舗としての予算や、個々のサービスの予算は設定していますが、従業員一人一人のノルマはありません。店や従業員の暴走ではなく、経営体制の問題で、経営者として至らなかった点が大きいと考えています。今後、改善していきたいと思います。
▼これより前、時事通信のインタビューに答えたときの回答。「指示は出していない。店舗が勝手にやった」
ピーシーデポコーポレーションの野島隆久社長は1日、インタビューに応じ、高額なサポート契約が高齢者を狙った行為とインターネット上で批判されたことについて、「そのような営業指示を出したことはない」と語った。その上で、組織ぐるみの行為ではなく、特定の店舗と顧客の間に生じた契約上の問題との認識を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160901-00000149-jij-bus_all
▼このブレた回答に当然ながら現役のスタッフは不満を感じる。上から無茶な目標が与えられていたのが原因だ。
ちなみにこの従業員の方は会社側に特定されても構わない覚悟で内情を暴露し続けているのだという。訴訟になっても戦うつもりとのこと。
(2)無線受信機を耳につけて店員の会話を聞いていた女性の体験談。
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