選挙で「支持政党なし」と書くと「支持政党なし党」に票が入る。完全に詐欺師の手口だこれ…
netgeek 2016年6月21日
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netgeekでは2014年にこの驚くべき事態を記事にしている。
参考:【拡散希望】投票用紙に「支持政党なし」、「支持なし」と書くと「支持政党なし党」に票が入ることになったので注意
すでに知っている人もいるとは思うが、このタイミングで改めて警鐘を鳴らしておきたい。
▼問題になっている政党はこちら「支持政党なし」。話がややこしくて一体何が起きているのかと混乱してしまう。
▼支持したい政党がないと訴えかけているデモではなく、これは紛れもない政党名。
出所:さく@7月10日参院選挙 @Sacklaver さん
▼看板をよくみると「ずばり党名が支持政党なし。略称は支持なし」とある。
法の網をかいくぐってよくぞこんな奇作を実行したものだ。斬新な発想で現代の日本の政治に異議を唱える姿勢こそ評価できるものの、この政党はなんと「政策なし」を掲げている。一体どういうことなのだろう…。
党は2013年に佐野秀光氏がつくったもの。
佐野秀光氏(45)は日本大学経済学部を卒業後、株式会社情報通信ネットワーク(JTN)を設立して代表に就任した。政治家を志してからは政治団体「新党本質」「安楽死党」を設立して続けて落選している。
有権者としては何も知らずに純粋に投票を放棄する意味で「支持なし」などと書いてしまうと大変なことになる。これは決して笑い話ではなく、事実として支持政党なし党は社民党や次世代の党を大きく上回る10万票を獲得して大躍進したことがある。
▼新聞による報道。
詳しくは支持政党なし公式HPをご覧あれ。
▼政党ごとに票数をまとめると「支持政党なし」の10万票はかなり多いことが分かる。
出所:http://researchmap.jp/johe2fq36-29376/
10万票のうちおそらく99%は棄権票であったと考えられる。支持政党なし党では、党としての政策をもたず、議案や法案が出てくる度にインターネット上でアンケートをとり、多数派に決定するというポリシーを貫くと公表している。考え方自体は民主的で素晴らしいのに、どうして名前を変なものにしてしまったのか。同じようなユニークな政党といえば、家入一真氏が立ち上げた「インターネッ党」が話題になったこともあった。
佐野秀光氏が熱い思いを語る動画にも注目。
こちらの動画には多くの低評価が集まる結果となっており、やはり詐欺師的なやり方が問題視されている模様。民意を反映するために政治にインターネットを活用して多数決で決めるという方法は今の時代にあっており、また海外でも似たような政党が出てきて支持を集め始めている。佐野秀光氏には是非、政党の名前を改めて真っ当な戦い方をしてほしい。
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