【悲報】頭が悪すぎて完全にアウトな水素水の宣伝が見つかる
netgeek 2016年6月4日
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そんな中、薬事法違反をものともしない怖いもの知らずの販売サイトが見つかった。
販売サイトは「Quasia高濃度水素水」。業界最高水準の高濃度水素水(他社比較56倍以上)を自分でつくれるキットを販売しているサイトだ。体の老化を進める悪玉活性酸素を水素の力で排出すると豪語する。
さて、一体どこがアウトなのか具体的に見てみよう。
▼まずはじめに悩みを問いかける流れ。なんだか通販番組のようだ。これらの問題を解決するには水素水が有効と繋げる。「水素水のチカラ」とは一体…。
▼水素のパワーはこんなに凄いらしい。例えば水素のパワーはビタミンCの176倍!βカロテンの536倍!すごい!何を言っているのかが全く分からない。右下には小さな字で「原子量表からの分子量計算に基づく」とある。これもまた意味不明。
▼こんな神がかった水素水は水素発生剤30袋とペットボトル2個が入ったスターターキットが5,600円(税込6,048円)。水素は速攻で空中に逃げるから水上置換法で集めると学校で実験した人は多いはずなのに…。
百歩譲って水素に健康効果があったとしても水素発生剤なるものを水にいれてもすぐに水素が空中に逃げ出すので水を飲んでも意味はないことは確か。それにもかかわらず何をやっているのか。この点は早稲田大学の大槻名誉教授も言及し、さらに水素水の効果は科学的に証明されていないと発言している。
参考1:水素水の効果あり・なし論争に大槻教授が参戦!語られた3つの真実とは?
また、最近では新聞などのマスメディアも水素水のインチキっぷりを取り上げるようになっており、企業側の卑怯な金儲け体質を批判するようになってきている。それでも無知な消費者は騙されてしまうのだから早く規制してほしいものだ。
参考2:【悲報】水素水、効果なかった。伊藤園「あれはただの水です」
クオシア「セブン・ウォーター」水素水キットの宣伝動画はYouTubeでも公開されていた。
さて、このヤバイ水素水の販売サイトをつくったのは特定商取引に基づく表記を見ると、株式会社新広社(運営統括責任者:廣瀬勝也。大阪市西区西本町1-4-1 オリックス本町ビル14F)。会社HPのキャッチフレーズは「広告・販売促進のプロフェッショナル集団」ということで水素水をガンガン売って儲けているのだろう。
資本金は8,000万円で従業員数は280名。それなりに大きな会社なのだからコンプライアンスをもっと強化してほしい。水素水販売に手を出した会社は総じて国からお叱りを受けないよう宣伝文句に慎重なのに、ここまで堂々と一線を越えている会社は他には見つからない。いやむしろ超えてはならない一線を反復横跳びしている。
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