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電子レンジ界のiPhone、amadanaの「ボタンが一つしかない電子レンジ」を買ってみた

netgeek 2017年5月23日
 

Appleが普及させたiPhoneのおかげでシンプルで使いやすいデザインが日本からも評価されるようになった。

当初はボタンが一つしかないという特徴に難色を示す人が多く、docomoやauはこぞって抵抗していたが、ついにAppleが正解だったとみんなが認める時代がきたのだ。

さて今回、netgeekではiPhoneを彷彿とさせるようなシンプルな電子レンジを購入してみた。

Amazonでみつけたこの商品はamadanaというデザイン家電ブランドが発売する「アマダナ 単機能レンジ ARE-S19W」。amadanaという聞きなれない言葉は江戸時代の漆職人の町「尼店(あまだな)」に由来する。

電子レンジはただお弁当を温めるのに使うだけなので究極にシンプルで使い方が簡単なものを探してみた。

その中で見つけたのがこのボタンが一つしかない画期的な電子レンジだ。

これはすごい。まさしく求めていた電子レンジだ。

届いたダンボールを開けると中には電子レンジ本体と説明書、ガラスの回転皿が入っていた。

後ろ側にはコンセントとアース線。アース線は繋がないまま使っている人も多い(もちろん感電を繋ぐためには繋ぐべきなのだが、コンセントが対応していない家庭が多いのだ)。とにかく電子レンジには濡れた手で触ったり水をかけたりしないよう気をつけよう。

上から見てもシンプル。扉上部には指がひっかけられるように凹みがある。

注意書きのシールを剥がすと本当にシンプルに。

フタを開けるとこんな感じ。広さは十分で大きめのお弁当でも入れられる。ちなみに重さは1.2kg。

肝心なのは操作方法。まず扉を開けると液晶(バックライト付き)がオンになり、ダイヤルを左に回すと200ワット、500ワット(西日本は650ワットが自動的に表示される)が交互に選べるようになっている。ダイヤルをひとつまみ回す度に鳴る「ピッ」という音が気持ちいい。

今回は500ワットを選択。続いてダイヤルを右に回すと時間が設定できる。10秒ごと増えていき、大体1/4回転させると1分に。行き過ぎたら左に回せばまた10秒ごと減っていく。

そして面白いのは時間を設定してから2秒後に自動的に温めが開始されること。これまでいちいち人間がやっていた動作を機械が先回りしてやってくれるというのは非常に嬉しい。

特に電子レンジのスタートボタンは頻繁に使うことから接触が悪くなって強めに押さないと反応しなくなることが多かった。自動スタートという新しい方法ならその心配がないのだ。

ちなみに温め中にキャンセルするときは左に回せばOK。温め終わると「ピーピー」という音で通知してくれ、そのまま放置していても定期的に「ピーピー」と鳴らして教えてくれる。

実際に何度か使ってみたところ温め具合に問題はなし。Amazonのレビューでは「稼働しているときの音が大きい」とあったが、特には気にならず。そう言われてみれば大きい気もするが、電子レンジはどれもこんなものという気もする。使用するうえで問題はないだろう。

色は白で操作ボタンは一つだけ。もしAppleが電子レンジをつくっていたらこうなるだろうという商品だ。

もっともスティーブ・ジョブズが生きていたら、ジョナサン・アイブに「後ろもシンプルにしろ」「200ワットはいらない」などと命じているとは思うが…。

値段は13,824円。安い電子レンジは5,700円ほどなのでそれと比べると高めかもしれない。ただ長く使うものなので多少の値段差よりもデザインや操作方法が気に入ったものを選ぶのが良さそう。

振り返れば、電子レンジは各社が新しい機能で差別化を図ろうとするうちに人間のニーズを超えてしまっていた。ごちゃごちゃとボタンがついていて無駄に使わない機能がある電子レンジの時代はもう終わり。

netgeek編集部が知る限り、amadanaの電子レンジは世界一デザインが優れている。

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