【炎上】TBSビビットにやらせ発覚。「怒鳴る演技を要求された」
netgeek 2017年3月1日
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大まかな流れ。
(1)TBSが家のないSさんに取材申し込み
(2)コンビニでコーヒーを飲みながら打ち合わせ。Sさんに「怒鳴りながらカメラに向かってきてほしい」などと演技をお願いする
(3)放送では「犬を17匹飼って迷惑をかけている犬男爵の謎を追う」「人間の皮を被った化け物」という内容になっていた
(4)放送後、Sさんはすっかり悪者扱いされ、石を投げつけられるなどの被害に遭うように
(5)上智大学の水島宏明教授(元日本テレビ)が真実を告発(教え子がSさんのドキュメンタリーを撮ったことがあった)
実際の放送を見てみると確かにひどい報道がなされている。
Sさんは自分が住処とするテリトリーにテレビスタッフが入り込んだことに怒るという演技を求められた。生活費にすら困る人たちをテレビ局がこうして面白おかしく取り上げるのはいかがなものか。
さらにそこに悪意あるやらせが介入したとあればそれこそ大問題だ。過去に「発掘あるある大事典」や「ほこ×たて」は高視聴率を取る人気番組だったにもかかわらず捏造ややらせがあったとして番組が打ち切られた。
事の詳細は元日本テレビディレクターで上智大学の水島宏明教授が告発記事を書いているのでそちらを参照されたい。
参考:「TBS『ビビット』にヤラセを頼まれた」とホームレス男性が証言
TBSのドキュメンタリー番組はもはやドラマなのかもしれない。事前に台本があり、現場ではそれにあわせた演技と撮影が求められる。
また、これより前、塚本幼稚園にTBSのスタッフがしつこくまとわりついていたとも告発されている。
▼見るからに怪しい長髪の男性。カメラを持っており、保護者に声をかけていた。
▼幼稚園の関係者が「子どもたちが怖がるので…」と注意すると高圧的な態度に変貌。
▼暴言を吐いてにらみ合いが続いた。
メディアの人間といえば普段は見た目と言葉遣いのいい人ばかりが表に出るが、一方で現場スタッフは粗暴な態度を取ることもしばしば。面白い番組をつくるためにはやらせも厭わない。全てはバレなければOKなのだ。
【追記】
TBSがやらせ行為があったことを認め、公式HPにて謝罪した。家がない人に対し「多摩川リバーサイドヒルズ族」というふざけたあだ名をつけたことも不適切だったと非を認めている。
今後はBPOが動かないのかが気になるところ。今回の不祥事は意図せずして誤解を招いたという類のものではなく、明らかに番組制作陣の倫理観に問題があった。
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