新卒採用でブラック企業自慢をしている高砂熱学工業がヤバイと話題に
netgeek 2017年2月5日
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一見、ごく普通の社員紹介に見えるが、内容がおかしい。
▼2008年入社の社員さん。なんだか髪の毛が伸びていてボサボサなのが気になる…。顔色も悪い気が…。
▼1日の平均的なスケジュールとしては、まず5:30に起床。8時の朝礼というのもかなり早い。
▼ざっと仕事をこなしていき、仕事が終わるのは22:30。1時間かけて帰宅し、就寝は深夜1時。おそらく夕飯は23:30に帰宅してから食べている。
つまり睡眠時間は4時間半しかないことになる。これが平均的なスケジュールとして紹介されているのだから驚き。繁忙期はもっと睡眠時間を削ることになると予想されるし、そもそも新卒採用向けにこの情報を公開してしまったのはおかしい。
普通の感覚があれば、このようなブラックな労働環境があることは対外的に隠そうとするはずだ。ネット上ではどうしてこのような情報が新卒採用ページで公開されているのかと騒ぎになった。
その後、高砂熱学工業はこのページを削除した。
どうやら炎上騒ぎになっていることに気づいたらしい。一説では入社後にすぐ辞めてしまう新卒向けに正直に労働環境を説明したともみられたが、こうして隠蔽するあたり、そうではなかったのだろう。
人事部も現場の人間もあまりの長時間労働に慣れてしまい、感覚が麻痺しているのかもしれない。周囲からの指摘でようやく自分たちのおかしさに気づいたのだろう。
高砂熱学工業は東証一部上場企業で、平均年収は828万円。
30歳での平均年収は644万円。ブラック企業だという声が飛び交う中、「それなりの年収が支払われるのだからブラックではない」という反論も聞かれた。高砂熱学工業の経営陣は、電通の労働環境が問題視され、社会問題になったのをどう捉えているのか。
社員さんの髪の毛が伸び放題でボサボサだったのも今になってみれば納得がいく。休日は不足した睡眠時間を取り返すために寝て過ごすに違いない。
高砂熱学工業、直近5年の株価推移。
株価はずいぶんと順調なようだが、社員の健康が犠牲になっていやしないだろうか。睡眠時間4時間半の生活はどんな人でも長く続けると健康を害するはずだ。なんとしてでも早急に改善してほしい。
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