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「21歳のキャラに飲酒させているのは不適切」 キリン氷結のCMが謎のクレームを受けて放送中止に

netgeek 2017年1月18日
 

ウェブ限定アニメとして公開された「キリン氷結」のプロモーションにクレームがついた。キリンは事態を重く見て自主的に配信を中止する動きをみせている。

全てはクレームをつけた人物の投稿で明らかになった。

hyoketsu-chushi (1)

hyoketsu-chushi (2)

特定非営利活動法人ASKの今成知美さん、主婦連合会の有田芳子さん、アル法ネットの丸山勝谷さんはキリン氷結の宣伝動画に不適切な箇所があるとして抗議し、中止を約束させた。重要なポイントは以下の通り。

動画の内容

・テレビでは配信していないウェブ限定動画

・動画には21歳の声優、25歳のイラストレーター、21歳の大学生2人が出て来る

・登場キャラが美味しそうに氷結を飲む

・通常、お酒のテレビCMでは「出演者に25歳以上を使う」という自主ルールがある

・キリンはウェブ限定動画なので登場キャラが20歳以上なら問題ないと考えた

抗議者の主張

・明らかに若者層がターゲットで未成年にPRしている

・ネット上では未成年も閲覧することができる

・クリックすると「20歳以上ですか?」と出てきて「はい・いいえ」の選択肢が出てくるだけ

・ウェブCMにもテレビCMと同等の基準が求められるべき

・日本の基準は世界基準に比べて緩い

・ウェブCMの規制を進めるべく協力を望む

・速やかな中止を求める

通常の感覚で言えば、登場キャラが20歳以上であれば問題はないはず。それがどうして抗議者はそこまで厳しい基準を求めるのだろうか。キリンには不正に圧力をかけるクレーマー団体に屈することなく戦ってほしかったのだが、どうやらすでに放送中止の方向性が決まったようだ。

問題の動画。

この動画がアニメを使って若者受けを狙っているというのは分かる。しかし、「未成年をも狙っている」と捉えるのは勝手な思い込みだ。さらに25歳以上を出演者に使うというテレビの自主ルールも、ウェブに適用される筋合いはない。そんなふうに保守的に動きすぎると表現の自由がどんどん失われていく。

今回の一件はキリン側に一切非はなく、面倒なクレーマー団体に目をつけられてしまったというのが実態。日本は過剰規制で息苦しい世の中になりつつある。氷結が凍結になって終了。

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