堀江貴文「村田マリに騙された」
netgeek 2016年12月12日
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なんとあの鋭い思考力を持つホリエモンも騙されていた。この記事ではホリエモンの村田マリに対する見方の変化を時系列でまとめた。
2014年10月2日。NewsPicksの記事「私が、DeNAに「iemo」を売った理由」にて、ホリエモンは村田マリの判断を褒めている。また記事を執筆したNewsPicks副編集長の佐藤留美さんは10年来の友人と説明したうえで「凄いことをやってくれる人だと確信していた」と個人的な見解を書いている。
2014年10月3日。同じくNewsPicksの今週、一番ホットな起業家が語る「次に来るメディア」で村田マリを「有能」と褒めるホリエモン。いつもは厳しいホリエモンがここまで褒めるのは珍しい。
2014年10月10日。「村田マリがシンガポールに移住した理由とは?」。もう村田マリが大好きになっていてご満悦。
2015年1月10日。堀江貴文氏は自身のYouTube番組「ホリエモンチャンネル」のキュレーションメディア編に村田マリをゲストとして招待する。「村田さんは初めましてですよね」「実は初めてじゃなくて、私サイバーエージェントにいたのでそのときに…」と仲良く談笑。
2016年8月頃。DeNAがやっているキュレーションメディア群(DeNAパレット)がやっていることはおかしいと声が上がり始める。画像の著作権侵害やリライト、削除依頼に応じないなどと批判された。
2016年10月。welqが誤った医療情報を流していると批判され始める。
2016年11月。東京都がwelqを問題視し、出頭を求めるもDeNAは「多忙につき…」という理由で応じない。
2016年12月7日。DeNAの南場会長、守安社長が非を認めて謝罪。DeNAパレットは全サイトが非公開となった。
2016年12月11日。記者会見に姿を見せず、沈黙を続ける村田マリ。ホリエモンはこの卑怯な対応を毅然とした態度で非難する。
真実はどうであれこういう場合は表に出て説明しないといけない。違法行為であるからね https://t.co/nWASIukTjQ
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) December 11, 2016
2016年12月12日。【秘録】SEOの女王、村田マリの「エグジット人生」でホリエモンが「騙された」という趣旨のコメントを投稿。また、佐藤副編集長も「健康上の理由という腑に落ちない理由で取材をドタキャンされた」と明かしている。一橋大学の楠木建教授の「村田マリは消費者を顧客として素晴らしいプロダクトをつくろうとする起業家ではなく、企業を顧客として動く起業家だった」という指摘はもっとも。
以上がホリエモンが騙されるまでの流れだ。人の本質を見抜くのは難しい。村田マリは表ではすごくかっこいいことをいいながら、水面下では他人の作品を盗み、ちょっとずつアレンジしてロンダリングを図っていた。一言で言えば窃盗団をつくり、仕入れから転売までを取り仕切っていたリーダーのようなものだ。
盗品を扱っていたとは知らなかったという意味で、今回の騒動では南場会長、守安社長も騙された被害者だといえよう。
ではなぜビジネス界で成功し、みんなから尊敬されている経営者たちがこぞって騙されたのか。詐欺に騙されるのは人を騙す発想がない人だと言われることがある。つまり、正しい経営理念をもち、人柄も素晴らしい人こそが詐欺師の悪意を見抜けず、まんまと罠にはまってしまうのだ。
例えば経歴を聞いたときに「早稲田大学」と聞くと、自身も勉強を頑張って難関大学に入った人は「ああ、この人もきちんと努力できる人なんだな」と自分の経験に照らし合わせて考える。善良な心があるがゆえに無意識のうちに疑う気持ちすらもてないというのが落とし穴だ。
経営者や人事担当者は、世の中にはとんでもない嘘つきがいて、普通の人にはもちえない発想で行動してしまう者がいるということをよく心得ておかなければならない。netgeekでは騒動が起きた原因について、村田マリの人格面に着目し真相を追求した。その結果、得られたのは「サイコパス」という部下や関係者の共通の証言、そして学歴詐称疑惑、ゼミで著作権を侵害しまくって教授に怒られていたというエピソードだった。
参考2:【流出】DeNA村田マリの逃亡に怒った部下たちが暴露合戦を開始
サイコパスは良心がなく、善悪の区別がつかないから常人には理解できないことを平気でやってしまう。村田マリはクラウドワーカーを買い叩き、同業他社の記事をリライトして盗み、welqで適当な医療情報を撒き散らして金儲けに利用していた。これだけの炎上騒ぎになってもシンガポールにこもったまま謝らない村田マリに良心はあるのだろうか。
部下たちがやけに村田マリを嫌っていた理由については以下のエピソードが参考になる。
部下を怒鳴りつけながらポストイットをなげつけるパワハラ。それをドヤ顔で語る村田マリにはやはり悪いことを悪いと感じていないという心理が読み取れる。謎の健康上の理由で一向に出てこない村田マリは現在、ブログとTwitterを非公開にし、Facebookの投稿をせっせと消すことで自己保身を図っている。
謝罪はどうした。南場会長と守安社長に頭を下げさせておいてそれはない。このままでは南場会長の「不格好経営」の意味が変わってしまう。
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