コミュニケーション強者ばかり採用した会社の末路
netgeek 2016年12月7日
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コミュニケーション能力が高い人材ばかりを採用して失敗した企業の事例を2つ紹介したい。
ケース1
某本社の皆さまが仕事をみんな外注にしちゃったためにノウハウがなくなって大混乱になっているので、就職面接でコミュニケーション強者を選抜していくと仕事をせず責任を回避するスキルにだけ長けた人材が集まってこうなるのだなということがよくわかって微笑ましい気分になった。育成失敗だわ
コミュ力のある人材が何ら自らの能力をあげる努力をせずに外注で楽をし、会社が崩壊したパターン。仕事の本質は付加価値を生むことにあるのにコミュニケーション強者はひたすら責任回避を図ろうと逃げていた。
ケース2
コミュニケーション強者しか採らず何もかも外注していたら業務が回らなくなったのでコミュ障のエンジニアも採るようにしたものの、彼らの扱い方が分からず邪険にしていたら皆逃げてしまったという会社の話なら知ってる。「コミュニケーション強者」は同族同士でしかコミュニケーションが取れないらしい
こちらもやはり外注に逃げたパターン。そしてコミュ力が高いはずの者は実はコミュ力が低い者とうまく仕事を進められないということも判明した。
面接のときに「人と接するのが好きで…」などとアピールするのは、ただ単に気があうリア充仲間と騒ぐのが好きという意味であって、違うグループの人間ともコミュニケーションがうまくとれるという意味ではない。
つまり、否応なしに色々な人間と協力しないといけない会社では実はコミュニケーション強者は機能しなくなる恐れがあるということだ。コミュ力が低い者とも上手に会話し、仕事が進められる。そんな人材こそが本物のコミュニケーション強者といえよう。
ここでスクールカーストのピラミッドを紹介しておきたい。
上位にいるのは運動系部活をしている者で下層はオタクやいじめられっ子。就活でやけに体育会系が評価されるのはひとえにコミュニケーション能力が高いとみなされるからだろう。しかし、一度仕事を始めてスキルの問題になるとこのピラミッドは全く意味をなさなくなる。
むしろ下層に位置していた者たちのほうが仕事の能力は高いことが多いのだ。会社は表層だけをみて評価を下すのではなく、しっかりと仕事の内容で判断すべきであろう。
ビルゲイツはこのことに関連して興味深い指摘をしている。
「オタクには優しくしたほうがいい。なぜなら会社ではオタクの下で働くことになるのだから」。ビルゲイツの子どもの頃はまさにオタクといった風貌で、スクールカーストでは下位に属していた。それがITの分野で才能を発揮し世界一の富豪に成り上がったのだ。
▼昔のスティーブ・ジョブズとビルゲイツ。ビルゲイツはまさにパソコンオタクといった雰囲気で、日本の就活だと一次面接で落とされそう。
日本企業は今一度、採用基準の軸を考え直す必要がある。コミュニケーション能力が高い者は一緒に仕事をしていてストレスが少ないかもしれないが、言ってしまえば何も生み出さない。人材の能力を重視する海外企業を見習ったほうがいいだろう。
おまけ。
日本の茶番な就活を風刺した「就活狂想曲」。東京藝術大学の院生だった吉田まほさんによる作品。
やけにうなずきながらメモを取る。はりきって質問をする。セミナーの後で人事の人に話しかけにいく。自分の名刺を配る。愛想笑いをする。こんな茶番はもううんざりだ。