深夜残業を禁止した電通、22時消灯をルールにするも朝5時に明かりがついている矛盾
netgeek 2016年10月25日
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朝の5時。電通の社員はみんな頑張って働いているようだ。
早朝出勤だろうか。いやしかし、この時間に出勤するのは難しいのでもしかしたらずっと会社にいるのかもしれない。階によっては完全に消灯しているところもあるものの、下層部は多くのフロアで電気がついているのが確認できる。
労働基準監督署に怒られてもなお、こうして抜け道を見つけて仕事をするのが電通なのか。おそらく現場で働く社員としてはクライアントからの仕事を遅らせるわけにはいかないのでこうせざるをえないのだろう。仕事量は減らないのに労働時間だけ規制されてもそれは成り立たない。
そもそも電通のルールもおかしい。
全巻消灯は午後10時から翌朝5時までで、朝の5時から電気がつくようになるというのはあまりにも早すぎる。真摯に反省しているのならば朝8時ぐらいで十分ではないか。このような緩い縛りでは従業員の睡眠時間はろくに確保できない。
▼21時59分。まだ電気がついているが…。
▼22時になると一斉に消えた。
▼窓からフロアの様子を窺ってみるとかなり暗い。これでは仕事はできまい。
当然ながら電通の社員は消灯とともに帰宅していると思われていた。しかし、今回撮影された早朝5時のピカピカのビルの様子から察するに社員たちは残って仕事をしていたようだ。フロアの電気を消されても仕事をする方法などいくらでもあるということなのだろう。
労働環境を改善するならばまずは仕事量を減らすべきだ。
それが業績を落とすことに繋がろうともやむを得ない。人材を奴隷のように酷使してきた今までが異常だったということだ。今回の22時消灯という新ルールで最も苦しんでいるのは誰か。ただでさえ多かった仕事が時間内に終わらない。クライアントからは怒られる。上司からも怒られる。評価は下がる。責任感の強い人ほど精神的に苦しむことになる。
早朝の5時に電気が通っている会社、これこそ電通。朝三暮四で誤魔化そうとしているだけにしか思えない。
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