レーザーで切断したかのようにスパッと輪切りになった謎の石。実は自然の力で生み出されたものだった！
netgeek 2016年8月29日|
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先日、漫画家の村田雄介氏が「昔、河原で輪切りになった謎の石を見かけたけど、あれは何だったのか…？」と、イラストを添えてツイートした。まるでレーザーで切ったかのような断面から「不思議すぎる」と話題になっていたが、その後非常に珍しい自然現象だったことが判明した。
村田雄介氏が投稿した最初のツイートはこちら。
「宇宙人の仕業か！？」とでも言いたくなるような謎の石だ。Twitter上では、地層の影響など様々な説が指摘された。
▼「方解石」ではないかという指摘。
▼方解石とは大理石などを構成する鉱物で、同じ形に割れやすい性質を持っている。しかしイラストの雰囲気とは少し違う。
▼「柱状節理」ではないかという指摘。
▼柱状節理とは、地殻変動などによって作られる規則的な割れ目の岩石。これもイラストとは少し違う。
程なくして、様々な意見が飛び交う中、あるTwitterユーザーによって答えが提示された。
「凍結破砕作用」という自然現象が原因だという。村田氏がインターネットで画像を調べてみたところ、子供のころに見た謎の石そのままで、「凍結破砕作用」が犯人だということが確定した。
改めて写真を見てみると、想像以上に規則的に輪切りになっており、一見すると人工的な力がかかったとしか思えない。果たして「凍結破砕作用」とはどのような現象なのだろうか？
▼まずはこの図を見ていただきたい。
岩石にあるわずかな切れ目に水が入り、それが凍った時に膨張して、写真のように綺麗に割れるようだ。自然の力というのは実にすさまじい。
▼大きな岩石もこのようにパックリ割れる。
画像出処：niwakenoniwa（@niwakenoniwa） さん
世の中に溢れている謎も、突き詰めていけば科学的に解明されることが多い。今回は非常に珍しい現象だったため、Twitterで呼びかけていなければ村田氏は永遠に答えを見つけることができなかったかもしれない。SNS全盛の時代、身近に謎があればどんどん投げかけていくべきだろう。