けんすう「椎木里佳が『私たちは2ちゃんねる世代』と言ったのは違う。俺のほうが2ちゃんねる世代だ!」
netgeek 2016年8月12日
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最近はnanapiの経営で注目されるけんすう氏。
nanapiのまさかのKDDIへの売却は自分から持ちかけた話だったという。サイバーエージェントやDeNA、ニッポン放送(バイラルメディアgrapeを買収)、LINE(NAVERまとめ)、カカクコムグループなどがキュレーションサイトやバイラルメディアで攻める中、従来は小規模運営者が多かったウェブメディアは資金力が勝負のカギとなってきているのかもしれない。
けんすう氏が大手企業の傘下入りを決断したのにはそれなりの理由があったのだろう。最近ではMERYやiemoがDeNAグループになってから成長していると注目されている。
さてここからが本題。けんすう氏によると「現在18歳の椎木里佳ちゃんは2ちゃんねる世代ではない!」
女子高校生起業家の椎木里佳さん、あれだけの活動を高校生からやっているってめっちゃすごくない?若い人の粗を叩くよりもすごいところを賞賛したい。
ただひとつだけ許せないのが一度会った時に、「私達、2ちゃんねる世代なんです」といってたところ。
絶対、俺のほうが2ちゃんねる世代だわ!
— けんすう(サービスを作る機械) (@kensuu) August 11, 2016
ありがとうございます!
若気の至りの失言でした!笑 https://t.co/yySxmJ8IFT— 椎木里佳 (@rikashiikiamf) August 12, 2016
椎木さんなんて!2ちゃんねるが出来た時に!まだ0歳〜1歳じゃないか!!!!ヽ(`Д´)ノプンプン =3 https://t.co/B1SuTwkyi4
— けんすう(サービスを作る機械) (@kensuu) August 12, 2016
けんすう氏は1981年生まれで現在35歳。同じ会社経営者とはいえ、椎木里佳ちゃんとは17歳も年が離れていることになる。西村博之氏が開設した掲示板2ちゃんねるは今の姿こそ知っている人は多いものの、「あめぞう」などを知っている人は少ないだろう。
▼なお、「けんすう氏は2ちゃんねる世代で、椎木里佳ちゃんは2ちゃんねるまとめブログ世代ではないか」という指摘があった。けんすう氏はこれに同意する。
まさにそうですね https://t.co/T0uTZpDSPP
— けんすう(サービスを作る機械) (@kensuu) August 12, 2016
現在、西村博之氏とサーバー屋のジム・ワトキンス氏との間でどちらが所有権を有しているのかで揉めている2ちゃんねる。多くの人たちがその争いの行方に注目している。
参考:ジム・ワトキンスが西村ひろゆきから2ちゃんねるの経営権を奪えた「ただ1つの理由」
下手すると共倒れになって「2ちゃんねる世代」が幻の世代になる可能性もなきにしもあらず…。実際問題、ジムと西村博之氏が揉めたのは金の問題が理由だった。サーバー屋のジムは赤字経営が続いていて「このままでは維持できない」と西村博之氏に泣きついて金をせびっていた。
近年の2ちゃんねるはTwitterなどにユーザーを奪われ、アクセス数が急落している。すでに衰退期に入ったのだから右肩上がりの時代とはまた別のマネジメントが求められるが、それはかなり難易度が高い。衰退期に仲間内で責任を押し付けあって内部分裂することはよくあることなのだ。
おまけ。けんすう氏の「今の若い人にネットと現実を分ける感覚はない」という興味深い考察。
ハフィントンポストの鳥越さんの記事、すごい素晴らしいと思うんだけど、
「ニコ生は基本的にメディアとして認めていない」「ネットにそんなに信頼を置いていない。しょせん裏社会」とか・・・。https://t.co/XDHrtKQamI
— けんすう(サービスを作る機械) (@kensuu) 2016年8月11日
鳥越さんは、オーマイニュースのはじまりの時「これからはインターネットで誰でもが新聞社になれるし、テレビ局にもなれる時代なんでしょう。」といってて、それを実現しているのがハフィントンポストやニコ生なんですが、それを「メディアとして認めない」「しょせん裏社会」という。
— けんすう(サービスを作る機械) (@kensuu) August 11, 2016
現実とネットを区分けして考えるのって、10年前の感覚だと思っていて、今は驚くほど現実なんじゃないかな。僕、かなりネット側の人間だけど、この区別しちゃう感覚は10代20代にはほとんどない感じがする。
— けんすう(サービスを作る機械) (@kensuu) August 11, 2016
現在の子供は生まれながらにしてスマホやタブレット端末を触って育ち、TwitterやFacebook、LINEはリアルの友人とコミュニケーションをとるために使うことが多い。起業家としては時代の変化に合わせて事業を変化させていく必要があるということなのだろう。
これまで時代の潮流を的確に見極めて掲示板「ミルクカフェ」やメディア「nanapi」、Q&Aアプリ「アンサー」などをリリースしてきたけんすう氏。まだまだ若い起業家には負けず、社会の変化をしっかりと観察したうえで今後も新しいサービスを提供してくれるに違いない。
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