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【ほこ×たて】不正を絶対に許さないnetgeek編集部 VS エセ科学の塊インチキ水素水

netgeek 2016年5月9日
 

マイナスイオン、アルカリイオン水ときて今急速に勢力を拡大しているのが「水素水」。不正が大嫌いなnetgeek編集部はこの未知の領域なる水素水について最新の情報を集め調査してみた。

本題に入る前に、まずはこれまでnetgeek編集部が特集したエセ科学のインチキ商品を3つ紹介していきたい。

(1)いかにも肌に良さそうな「うるおいを与える」と宣伝しているコラーゲン飲料は「喉が潤う」という意味だった。販売元のKAGOMEが回答。

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参考:メーカー「コラーゲンを飲むと『潤う』と宣伝しているのは肌ではなく喉。嘘はついてないから薬事法違反ではない」

(2)レイコップのダニに効果がありそうなUVランプに殺菌効果はなく、ただの気分だった。メディアの電話取材に対してレイコップが認めた。

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参考: 【炎上】布団掃除機レイコップのUVランプ(紫外線)はただの気分で、ダニに効果がないことが判明

(3)コラーゲン商品を売りまくってきたDHC、「今までのコラーゲンは肌に全く浸透していなかった」と書いて墓穴を掘る。

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参考:【大炎上】DHCが「今までのコラーゲンは全く肌に浸透していなかった」と新商品を宣伝して批判殺到

金儲けさえできれば消費者のことなどどうでもいいということか。メーカー内部の人間は確実に「効果があるかどうか」について知っているのにひたすら本当のことを言わず、あえて誤解を与えるギリギリの表現で売りさばいていく。日本では流行りまくっているマイナスイオンも、アメリカ人はマイナスイオン発生ドライヤーなどを見ると大爆笑するという。

さてここからが本題。最近流行り始めた水素水は一体何がどう凄いのか。12のリスト形式でまとめてみた。

1.錆びた10円玉を水素水につけるとピカピカになる。10円玉が昭和63円から昭和45年に変わっていて別物を撮影しているとバレているけれどすごい!すごいぞアスカコーポレーション!

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2.水といえばH2Oだが、水素水はH6O。え、なんじゃそりゃ!?すごい!見た目は普通の水なのにH6Oとかいう意味不明な物体!ノーベル賞ものだ!

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3.コナミもスポーツクラブで導入している。月額1,620円のH2会員になると水素水が飲み放題。金儲けが上手だ!

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4.水素水の効果は何なのか?それは体の老化を進める活性酸素を普通の水に変えること。化学式をよく見てもよく分からないけど凄い!

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5.とにかく素晴らしい商品なのでペットボトルに入れるだけの「いつでも水素」なるものが1,200円で売られている。効果について言及はなし!

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6.あまりの流行っぷりに自宅で水素水がつくれるグッズまで売られ始めた。専用カートリッジを通して上下に動かせば水素濃度がアップするらしい。すごい!こちらも効果については一言も書かれていない。

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7.量子水なるまで登場。謳い文句は「水が天然の量子の力を持った」。うおおおおおおおおお全然分からねええええ!

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8.水素・ケイ素水も登場。ここぞとばかりに金儲けだ!

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9.伊藤園も水素水を売り始めた。うわあああああああああ

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10.東京工業大学にも置かれている。すごいぞ水素水!

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11.うおおおおおおお!この2つを混ぜれば水ができる!SUGEEE!!!!!

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12.テレビでも水素水がすごいと触れられている。ミトコンドリアを水素水に入れると増えるらしい。すごい!

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以上12の水素水がすごい理由をまとめてみた。消費者庁はすでに水素水について虚偽の説明をした業者に対し罰を課したり、業務停止命令を下したりしている。「水素水 消費者庁」と検索してみてほしい。それでも一部のメーカーは一線を越えないようにギリギリのラインを攻めているようだ。

ちなみに小保方晴子さんの論文捏造、STAP細胞捏造事件のときに第三者の客観的な立場から鋭い意見を投げかけたサイエンスライターの片瀬久美子さんは水素水について次のように語っている。

エセ科学については日本では大手メーカーも手を出して故意犯として金儲けに利用するから悪質極まりない。何かもっと厳しい罰則が必要なのではないか。インチキな商売に対し、消費者はもっと怒るべきだ。

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