【大炎上】DHCが「今までのコラーゲンは全く肌に浸透していなかった」と新商品を宣伝して批判殺到
netgeek 2015年11月18日
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こちらはDHCが会員向けに発行している化粧品カタログの号外。なんと、「コラーゲンは肌に全く吸収されていなかった」と発表!!!
現在、多くの化粧品メーカーやサプリメントメーカーが「コラーゲン」入りの製品を販売しており、もちろんその中にはDHCも含まれるわけだ。つまり、DHCは自ら、今まで全く効果のない製品を販売していたことを認めたことになる。
▼ちなみに、DHCオンラインショップで「コラーゲン」と検索すると、198の商品がヒットした。コラーゲン関連の製品はどれも高額。
当然、こういった商品を買ったことがある人達からは「腹立つ」「詐欺だったの?」などの批判が殺到することになった。ところで、DHCは肌に吸収される「スーパーコラーゲン」という成分を新たに開発したと発表したのだが、今までのコラーゲンとはどう違うのだろうか。
それについては、DHCがYouTubeで公開している「DHCの大発明!!純度100%スーパーコラーゲン」という動画で触れられていた。
▼まずDHC研究所の内藤博士は最近の研究で「従来のコラーゲンの分子は大きすぎて肌の角質層でブロックされ、吸収されないことが分かった」と驚愕の事実を明かす。
そこで、DHCはコラーゲンを肌に吸収されるレベルまで細かくすることで、肌に吸収される「スーパーコラーゲン」を作り出すことに成功したそうだ。ちなみに、従来のコラーゲンは全く吸収されず肌の表面に溜まってしまうので、少なくとも保湿効果はあったとのこと。
▼さらに、従来のコラーゲンは肌に有効な成分が数パーセントしか入っていなかったが、そもそもスーパーコラーゲンは有効成分しか入っていないため美容効果が大きい。
▼こちらは分析装置で肌に吸収されたコラーゲンを調べた結果を表したグラフ。
従来のコラーゲン(青線)は常にゼロ。一方で、スーパーコラーゲン(赤線)は時間が経つにつれてしっかり吸収されている。
▼動画はこちらから視聴可能。長尺の動画なので暇な時に観てもらいたい。
もし、これらの研究が本当ならば、スーパーコラーゲンは多くの人が喜ぶ素晴らしい開発だ。しかし、これまでDHCの製品を買ってきた消費者は、素直には賞賛できないだろう。
実は、今までDHCは「コラーゲンは肌に吸収される」と明言していたわけではない。
▼「DHCエラスチン コラーゲン セラミド プラセンタ フレッシュ ローション」という化粧水の商品説明。「ハリをもたらす」とは書いているが「吸収される」とは書いていない。
かなりグレーな感じもするが、これだけでは詐欺とまでは断言できない。DHCは他にもサプリメントや美容ドリンクでコラーゲン入りの商品を販売しているが、こちらも肌に直接吸収されると謳っているものではないので問題はない。あくまで利用者が妄想を膨らまして勝手に勘違いしているだけなのだ。
そもそも、美容関係でよく聞くワードには胡散臭いものが多いということを知ってもらいたい。
▼明治大学が公開している「 疑似科学とされるものの科学性評定サイト」ではコラーゲンは疑似科学に近いとされている。
数多あるサプリメント成分の代表格としてコラーゲンが挙げられることが多い。経口摂取におけるコラーゲンの健康有効性については疑いが残る(以下略)。
他にも、ヒアルロン酸やグルコサミンも疑似科学と評されている。美容業界には迷信や疑似科学を押し売りするのではなく、しっかりとした研究を進めることが望まれる。誤解を与える表現で無知な一般人を騙して金儲けするのはやめてもらいたい。