3Dプリンターで月面に村を建設する「ムーンビレッジ計画」が進行中!
netgeek 2016年3月30日
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欧州宇宙機構(ESA)が、2030年までに、3Dプリンターを使って月面に「ムーンビレッジ」と呼ばれる村を建設することを計画している。今回の計画にはESAの他に米国・ロシア・中国・インド・日本が参加する予定。
今回の計画では、月にあるアイス・メタル・ミネラルなどを材料にして3Dプリンターでパーツを作成し、ロボットが組み立てる。これにより地球から資材を運ぶ必要がなくなるというわけだ。現時点で、2024年まで運用を継続する予定のISS国際宇宙ステーションの次に変わる拠点として検討される。
▼3Dプリンターで作成されるムーンビレッジの完成イメージ。
▼居住用の家・教会・市役所などが建設される予定。
▼日光が当たり続ける南極付近に建設される予定。
▼資材は3Dプリンターで作られる。
▼3Dプリンターで作られた1.5トンの建築用ブロック。
計画ではまず月にローバーを送り込んでドーム型の建物を膨らませ、その中に建物を建設する。月面には水分が存在することが確認されており、空気を作り出すことができる。調査研究だけでなくビジネスや観光など幅広い分野での活用が見込まれている。まるで映画の中の世界のようだが、宇宙飛行士ではない月の住人が月面から地球を眺めるのも近いかもしれない。