堀江貴文「DeNA買収まで踏み切らなかった任天堂は日本的経営の罠にはまった。失敗する」
netgeek 2015年3月22日
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堀江貴文氏がTwitterで発した独自の考察が波紋を呼んでいる。株式市場を大変沸かせた先日の任天堂とDeNAの資本提携はホリエモンに言わせると詰めが甘いという。
「短期的には任天堂のメリットはあるが、なぜ買収まで踏み切らなかったのかが理解できない」。
今回の資本・業務提携は市場から大変評価され、両社の株価はあがったわけだが、ホリエモンは認めない。長期的なことまで考えれば、今このタイミングで買収まですべきだったと主張する。
ちなみに今回の提携で任天堂の時価総額は4200億円もあがった。DeNAの時価総額は2100億円ほどなので、上昇分だけでDeNA2つ分に相当する。
単なる株の持ち合いを日本的と批判するホリエモン。財務的には買収は株式交換どころか現金買収でも容易だったはずなのに、なぜそこまでやらなかったのかとホリエモンは大変な疑念を抱いている。きっとホリエモンが任天堂の社長だったならば、敵対的買収という形になってでも力づくで事を進めていただろう。
そして、市場の評価に反してうまくいかないと予想。
経営者の勘といったところか。しかし、株式市場はよく間違うことがある。今回はどちらが正しいのだろう。
ホリエモンは常に合理性を求め、言いたいことははっきり言う主義だ。任天堂の取るべき選択をはっきりと主張する。
任天堂はかつて、脅威となりつつあったDeNAやGREEの課金ビジネスを「子供をないがしろにしているだけので長くは続かない」と突っぱねたことがある。今回の提携では自らが誤っていたことを認めた形となった。
なお今回の提携相手がGREEではなかったのは「任天堂の倒し方知ってます?俺らはもう知ってますよ」発言が問題視されたからではないかと囁かれている。
確たる証拠はないが、心象がよくないのは確か。発言には気をつけたいものだ。GREEは一気に戦況が悪くなった。
最後に各社の株価(過去5年)をはっていこう。
▼任天堂
▼DeNA
▼GREE