iPhoneの特許を回避して充電ケーブルを108円で売るダイソーの経営努力がすごすぎる
netgeek 2014年12月27日
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何かと壊れやすいスマホの充電ケーブルがなんと100円均一で売られているのをご存知だろうか?
まずはこちらをご覧頂きたい。なんとダイソーでは108円でiPhone用の充電ケーブルが売られているのだ。
まずはこちらをご覧頂きたい。なんとダイソーでは108円でiPhone用の充電ケーブルが売られているのだ。
appleで純正品を買えば1,900円はするこのケーブル。あまりにも安すぎて本当に使えるのかと半信半疑になってしまうが、netgeek編集部が試しに買って使ってみたところ、全く問題なく使えた。
さてこの充電ケーブル、何気なく売られているわけだが、その背景にはダイソーの驚くべき経営努力が隠されている。まず前提としてappleはiPhoneのLightningケーブルの特許を取得しているのでサードパーティが普通に販売するとどうしても100円では大赤字になってしまう。
そこでダイソーは特許の隙を攻める作戦に出た。
実はappleが取得しているのは「どちら向きで刺しても両面で充電できるケーブル」という特許内容なので片面のみの充電ケーブルなら事前にappleに許可を得たり、特許使用料を支払う必要もない。
ダイソーの知財戦略チームはそのことに気付きギリギリの線を攻めることにした。しかも値段は純正品1,900円に対して驚きの108円。儲けよりも顧客を大事にしていることが分かる素晴らしい経営姿勢だ。
appleとしては独自仕様の充電ケーブルで儲ける知財戦略だっただろうに、このダイソーの攻めの一手は大誤算だった。
appleは企業イメージがいいのでさほど批判はされないが、原価数十円のものを1900円で売るというのは完全なぼったくりとしか言いようがない。
ダイソーに立ち寄ったら是非ともこの経営努力が集約された充電ケーブルを見てみてほしい。日本企業が時価総額世界最大の大企業を知恵で凌駕した勝利の証なのだ。
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