葉が重ならない現象「クラウン・シャイネス」が起きる理由4つの仮説
netgeek 2019年10月22日
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森を歩いているときにふと上を見上げたことはあるだろうか?そこには稀に見られる現象「クラウン・シャイネス」の世界が広がっているかもしれない。
なぜこうなるのか気になる。
通常、植物といえばどんどんと大きくなっていき、互いに覆いかぶさるようにして重なっていくものだが、一部ではなぜか綺麗に重ならないように育つ。複数箇所で目撃されていることから、これはただの偶然ではないことは明らかだ。特定の条件下で起きる現象といえよう。
この現象はCrown Shyness(クラウン・シャイネス)と呼ばれており、発生のメカニズムが諸説あり、はっきりしたことは分かっていない
・1920年から観察されている
・ある種類の樹でみられる現象
・隙間を埋めるような形になる
・同じ種類の樹で起きやすいが、異種の樹同士でも起きる
・フタバガキ科、コントルタマツ、一部のユーカリで起きやすい
現在は以下の4つの仮説が唱えられている。
(1)風で衝突して成長が抑制されるから
(2)影になるところを避けて成長するから
(3)葉を食べる昆虫の幼虫が葉の橋渡しで移動するのを防ぐため
(4)有害な菌の感染拡大を防ぐため
あなたはどの説を支持するだろうか?意思のない樹木がこのような芸術作品を生み出すというのは自然界の神秘だ。