騙しのテクニックを解説した「説明のトリック」が興味深い
netgeek 2017年11月10日
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是非とも学校で教えるべき内容。善良な心の持ち主ほど悪意ある人に騙される。
▼まずは表紙。もうこの時点で面白そう。
▼非常にためになる「騙す手法」。言われてみれば確かにその通り。
▼グラフにも嘘が紛れている。
▼少年犯罪は実は昔より減っている。マスコミが大げさに取り上げるから目立つだけ。
▼陰謀論を唱える人はいつの時代もいるので注意。
▼ある大学教授がゲームをすると「ゲーム脳」になり、頭が悪くなると言い始めたものの、他の研究者はこぞってそれを否定する証拠を提示した。
▼イメージ写真について。これは確かに小学生に教えておくべき。世の中には卑怯な大人がいるものなのだ。
▼科学とニセ科学の違い。再現性があるかどうかが最大のポイント。
出典:https://twitter.com/lucky_jp/status/926772708800544768
出典:https://twitter.com/lucky_jp/status/927163727991922688
紹介された騙しのテクニックはしっかりと押さえておきたいものばかり。少なからず一部の日本人は非科学的なものを信じ込んでしまう傾向にあり、最近では水素水が典型的な効果が実証されていない詐欺だと確定した。
売り手は法律に抵触しないよう「効果がある」とは断言せず、消費者の勘違いを誘発できるギリギリの線を狙う。芸能人を使ったステマで権威付けし、言葉巧みに金を巻き上げるのだ。
同じような具体例として布団掃除機のレイコップ(韓国ブカンセムズ社)を挙げておきたい。
ダイソンに対抗する布団掃除機として大々的に売り出されたものの、後に最大の売りであるUVランプに効果がないことが判明。レイコップお客様相談センターも「効果はない」と認めて大騒ぎになった。
参考:【炎上】布団掃除機レイコップのUVランプ(紫外線)はただの気分で、ダニに効果がないことが判明
ダニを退治するにはダイソンのように強力な吸引力で吸い取るか、高温にすることが大事。紫外線の光を当てるだけでダニが死滅するという事実は全くなかった。レイコップは一線を越えないよう宣伝文句に気を使っていたようだが、いつの間にか芸能人やジャパネットたかたが死滅効果があると言い切って売り込んでいた。
法的には問題がないとはいえ、効果がないUVランプをわざわざつけたレイコップ側も批判されてしかるべきだろう。
書籍「ウソ? ホント? トリックを見やぶれ (3) よく考えて! 説明のトリック情報・ニセ科学」は大型本で3,240円。小学生がいる家庭では是非自宅に置いておきたい1冊だ。値段が高めだが、これで詐欺に騙される被害が減ると考えれば投資すべき教育コストだろう。
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