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24時間テレビ「喘息を言い訳にせず頑張れ」←おかしい!

netgeek 2017年8月28日
 

偽善チャリティ番組として有名になった24時間テレビが何気なく投稿した文章におかしな一文があるとバッシングされている。

「病気を言い訳にせず」と妙な文章が…。

こちらは番組予告を伝えた24時間テレビの公式アカウント。病気に負けずに世界の舞台で活躍する羽生結弦選手を感動的に紹介しようとしているが、そのメッセージはかなり方向性がおかしくなっている。放送を確認するとそもそも羽生結弦選手は「喘息を言い訳にしない」などとは一切語っていないのだ。

2歳のときから喘息で苦しんできた羽生結弦選手は同じ経験をしている男の子に次のように優しい声をかけた。

出典:https://twitter.com/sakuraangel18/status/901431528088936448

あくまで自分の中で評価基準を設ければいいだけであって周囲の人と比べて劣っているだとか優れているだとかいう考え方はしないほうがいいという助言だ。喘息という自分の努力ではどうにもならない病を持って生まれた子供が幸せになるためには、このアドバイスは非常に有益だろう。

世界で結果を出す羽生結弦選手が自分の考え方を直接教えてくれるのは非常に説得力があり有益だ。

だが、問題は番組のナレーション。

なぜか喘息が悪いことだという前提で「言い訳にしない」とナレーションがつけられている。これでは番組を見た子供たちが喘息の苦しさを訴えるのは言い訳だと誤解して過度に我慢してしまうではないか。

羽生結弦選手のインタビューを確認するとはっきりと「苦しい」と言っている。だが、自分は生まれたときからそれが普通なので喘息が原因で競技上不利になっていると考えたことはないという。この発言がなぜ「言い訳をしない」という紹介になるのか。

放送終了後、喘息を患っている日本全国の人たちが24時間テレビが言っていることはおかしいと指摘し始めた。日本テレビは無理やりな理屈で感動を捏造しただけなように思える。感動という結論ありきで番組づくりをしたからこうなったのだろう。

最後に喘息持ちの子供に精神論を押し付けるとどうなるか記した漫画を紹介しておきたい。

24時間テレビのミスリードのせいで「羽生結弦選手は喘息を言い訳にしないで頑張ったから結果を出せた」というメッセージが伝わってしまった。もし喘息持ちの子供が無理をして頑張りすぎるとどうなるか。取り返しのつかないことになる恐れもあるので、しっかりと間違いを正しておきたい。

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