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自衛隊の赤飯が廃止になった理由に日本の闇をみた

netgeek 2018年9月14日
 

栄養価が高く、腹持ちもいいと隊員の間で評判がよかった自衛隊の赤飯。いつの間にか廃止になったのはなぜなのか。何があったのか調べてみた。

前回の記事:「自衛隊に温かいご飯を!」 元自衛隊員が拡散希望する痛切なお願い

まずはYouTube「陸上自衛隊 広報チャンネル」の動画を見てほしい。

2009年に投稿された映像では人気戦闘糧食ランキングで赤飯が1位に輝いている。このときはまだ赤飯があったのだ。

▼陸上自衛隊のレーション(戦闘糧食)は缶詰、パック飯の2種類。その他、訓練の合間にカレーなどをつくって食べることもあり。

▼缶詰には色々種類がある。

▼缶詰の中で人気1位に輝いたのは赤飯。もち米が100%使われており、腹持ちがいいと評判だ。豆・塩も入っているので栄養価も白飯より高い。

▼車の中でひっそりと缶詰を食べる隊員たち。

しかしこの赤飯があろうことか東日本大震災(2011年3月11日)を機に廃止されてしまった。1957年以来54年目も続いていた缶詰だったのに、突然なくなってしまったのだ。

理由を調べたところ、以下の4つの説があることが分かった。

(1)自衛隊の上層部が災害時に赤飯は不謹慎だと自粛した

(2)東日本大震災で隊員たちから不謹慎だからと返品が相次いだ

(3)赤飯を食べていたら被災者から不謹慎だとクレームがついた

(4)被災者に配ったら「災害時に赤飯は不謹慎だ!」と言われた

※赤飯が廃止されたのは陸上自衛隊のみで、海上自衛隊ではまだ使われている。船の中なら一般人にみられず食事できるからだろう

いずれにせよ合理的根拠のない「不謹慎」という感情論で廃止に繋がったことは確か。実際にはこのうちのどれか一つのみが正しいというわけではなく、いずれも本当にあった話で複合的な理由から赤飯が廃止されたと考えることができる。

しかし自衛隊員たちは、ただでさえ炊き出しを被災者に配るのみで自分たちは冷たい缶詰で我慢しているわけで、ここにきて缶詰まで感情論で制限がかけられてしまってはあまりにも理不尽ではないか。このままではそのうち「自衛隊員が食事を摂るのは不謹慎だ」というクレームがつくのも予想される。

netgeek編集部の主張は「自衛隊員も炊き出しを食べるべき」というもの。

試しにアンケートをとったところ、3%が反対していることが分かったが、一部の頭のおかしい連中など無視すればいい。正しいことをしているのだからどんなクレームが来ても堂々としていればいいのだ。

似たような理不尽なクレームは救急車にもつけられたことがある。熱中症対策として救急車がコンビニに立ち寄って飲み物を買うことがあるとアナウンスしたところ、一部の人達が「仕事をサボっているように見える」「救急車が停まっているとびっくりするから」と反対したのだ。

仕事ではクレーマーの意見は気にしなくていいから正しいことを行うことが大事だ。堂々と食事できない自衛隊はあまりにも可哀想。赤飯が廃止されたのは日本の闇だと言っても過言ではない。

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