玉木雄一郎の森友文書読み解きがズレまくりなのでツッコミを入れてみた
netgeek 2018年3月14日
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これで東大・ハーバード卒とは嘆かわしい。
3月12日、書き換え前の文書公開を待つ玉木雄一郎議員。佐川長官に指示した人物がいるに違いないと推理を展開する。
まもなく改ざん事実の発表。佐川氏が指示したとのストーリーでトカゲの尻尾切りを図る方針だろうが、役人が勝手にできる話ではない。ポイントは、佐川氏に指示した人物は誰か、佐川氏が守ろうとした人物は誰なのかということ。改ざん指示の背景にある本質を明らかにしなければならない。
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) March 12, 2018
そして公開されてから。玉木雄一郎議員は蛍光ペンと付箋を使いながら問題箇所をピックアップして紹介してくれる。
昭恵夫人と並んで写っている写真の提示、やっぱり行われているじゃないか。 pic.twitter.com/KF0vdowPWu
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) March 12, 2018
ツッコミ1。昭恵夫人と籠池理事長の写真があるかどうかは問題ではない。「いい土地ですから前に進めてください」という昭恵夫人の発言は籠池理事長の捏造で、本当は「いい田んぼができそうな土地ですね」という発言だった。ツーショット写真があるから籠池理事長を優遇して土地を安く売ったと結論付けることはできない。
昭恵夫人の写真を提示された後に、近畿財務局は「承諾書」を出すことを決め、それまで大阪教育庁と近畿財務局との間で膠着していた、いわゆる「鶏と卵」状態が一気に解決し、小学校建設が大きく前に進むことになる。こうした経緯が全て消されていた。 pic.twitter.com/usagO44nV2
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) March 12, 2018
ツッコミ2。近畿財務局から承諾書が出るのは普通の手続きなのでわざわざ取り上げることではない。不正があろうとなかろうと承諾書は必要。この部分は関係ない。
驚いた。改ざんによって隠された部分には、森友学園と日本会議との関係についての記述も含まれている。しかも、ここには、特別顧問として麻生財務大臣、副会長として安倍総理の名前が出てくる。本来、理財局が、森友学園と日本会議との関係を隠す必要はないはずだ。 pic.twitter.com/VSAfghg5h9
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) March 12, 2018
ツッコミ3。日本会議を説明する際に顧問の麻生大臣、安倍総理の名前が出てくるのは当たり前。この部分は籠池理事長が政治家とのパイプをアピールするためにわざわざ盛り込んだ箇所。安倍総理は籠池理事長と1対1で会ったことはないし、麻生大臣は籠池理事長のことを認識すらしていなかった。
※後に麻生大臣と籠池理事長が一緒に写った写真が見つかるが、これはパーティー券を買えば誰でも参加できるものだった。麻生大臣は椅子に座って、百人単位の記念撮影に応じているのだからいちいち覚えているはずがない。
麻生大臣は籠池理事長のことを認識しておらず「会ったことはない」と発言していた。したがって森友学園と日本会議は特に関係ない。土地取引も関係ない。
理財局の一部の職員の責任?
麻生大臣が改ざんについて知ったのは昨日(3月11日)?
あり得ないだろう。
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) March 12, 2018
ツッコミ4.あり得る。「あり得ない」という根拠は何ら提示されておらず、玉木雄一郎議員が都合の悪い現実を受け入れたくないだけ。佐川長官が書き換えを指示したのだとすれば特に麻生大臣に「自分が不正をしました」と報告するはずがない。クビが飛びかねないのでむしろ黙っているはず。
改ざんの結果、安倍内閣総理大臣の名前も消されている。前代未聞だ。
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) March 12, 2018
ツッコミ5.削除された箇所のうち、安倍総理の名前が出てきたのは日本会議の概要について説明した箇所のみ。籠池理事長の詐欺的な示威発言はむしろ削除したほうが適切。
H26.12.18 大阪府私立学校審議会で「継続審議」に。
H28.1.8 産経新聞のインターネット記事に「安部首相夫人が…学園の教育方針に感涙した旨が掲載される」
H27.1.27 大阪府私学審議会で、条件付き「認可適当」の答申を得る。こうした経緯も全て削除。
隠さなくてはならないことがらだったわけだ。 pic.twitter.com/LXuQJRN6aD
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) March 12, 2018
ツッコミ6。この部分も籠池理事長が交渉を有利にもっていくために誘導していた箇所。「昭恵夫人が森友学園の教育方針に感涙した」などというインチキ文章に騙されてしまってはいけない。
具体的な証拠として昭恵夫人の側近である谷さんが森友学園に断りの連絡を入れているのが見つかっている。籠池理事長を優遇していないという大きな証拠だ。安倍総理は「断ったのに大変しつこかった」と話していた。
以上6点、玉木雄一郎議員の分析はことごとく間違っており、Twitterでは即座に反論のリプライが殺到した。それにもかかわらず、玉木雄一郎議員は麻生大臣の辞任を要求する。
この後、しばらくしてから玉木雄一郎議員も麻生大臣と安倍総理が無罪だと気づいたのだろう。3月12日の投稿を最後に14日の今日になってもツイートしなくなってしまった。
都合が悪いから黙っているということか。元を正せば玉木雄一郎議員は「安倍総理がお友達の籠池理事長に便宜を図って国有地を不正に安く譲り渡した」と疑っていたわけで、推理は完全に外れていた。
幸か不幸か、財務省が非を認め、書き換え前の文書を公開したことで安倍総理は全く関係ないことが確定した。それどころか政治家は誰も悪いことをしていなかったのだ。
野党とマスコミが冤罪を生み出す勢いで追及するから国会答弁と矛盾が生じないように籠池理事長の詐欺発言を削除する。文書書き換えについて責任は問われるだろうが、森友学園問題というものは存在しなかった。
佐川長官をはじめ書き換えを行った担当者は悪意をもって隠蔽工作に手を染めたというより詐欺師に翻弄されたというのが正しい。総括すると森友学園問題は完全な冤罪。野党とマスコミは謝罪するべきだ。
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