認知症の人たちが働く「注文をまちがえる料理店」
netgeek 2017年6月5日
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認知症の人たちがうっかり犯してしまうミスに寛容な社会をつくりたい。そんな思いからつくられた「注文をまちがえる料理店」が注目を集めている。
プレオープンしたお店はデザインセンスが素晴らしく良い。
▼白を基調とした看板。「る」が傾いている。
▼料理はプロが担当しているので美味しく食べられそう。注文と違うものが来ても許してあげてほしい。
▼新しい価値観を普及させることでより良い社会を目指す企画者たち。
出典:https://twitter.com/mimimizuho/status/871222672566267905
宮沢賢治の「注文の多い料理店」からヒントを得た店名、舌を出したロゴがオシャレでいい雰囲気。このお店はテレビ局ディレクターの小国士朗氏が認知症のドキュメンタリー番組にかかわったときに問題意識をもち、非営利でオープンしたもの。
調理はプロの料理人に担当してもらい、認知症の人たちは主に注文・配膳係として働く。店に足を運ぶ客は皆優しく、いい人達ばかりだ。
実際にプレオープンに参加した人はこんなエピソードを披露してくれた。
認知症のひとたちが働く「注文をまちがえる料理店」のプレオープンに行って来ました(^^)
ジュンヤくんはおばあちゃんにハンバーグを注文したんだけど、見事に餃子が来て大笑いしました笑
人は理由に納得すると思わぬミスでも許せるものだ。認知症で苦しむ人は何もできない患者として扱われるが、ミスを受け入れてあげる労働の場もまた必要。
「注文をまちがえる料理店」は今後、クラウドファンディングなどで資金を集め、本格的なオープンを目指す。