富豪が私財を投げ打ち40年かけて造った「楽園」がすごい
netgeek 2016年8月30日
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画家のダリやマグリットのパトロンだったエドワード・ジェームズ氏。富豪であった彼は私財を投げ打ち、没するまで40年以上もかけてメキシコに「楽園」を造ろうとした。ジャングルの奥地にあるその楽園は、不思議な建築物で溢れている。
富豪が40年以上かけて造った楽園は「ラス・ポサス(Las Pozas)」と呼ばれ、メキシコのジャングル奥地にある。
鬱蒼とした木々の中に現れる建築物は、どこか奇妙な形状をしている。ジェームズ氏は、芸術のシュールレアリスム運動を支援したことでも知られ、建物もその影響から現実離れした奇妙さを有している。
▼ダリの最も有名な作品「Persistance of Memory(記憶の固執)」。曲線美や不思議なバランス感覚の構図は、ジェームズ氏の楽園の建物に反映されている。
「ラス・ポサス」の写真をもう少し見ていこう。
▼まるで宮殿のような建物だ。住居だろうか?
▼奇妙に見える建築物が、いたるところに存在する。
▼突如現れる手や、螺旋階段はシュールレアリスム絵画を彷彿とさせる。
▼全体的に不統一な曲線がちりばめられ、まるで建物が生きているかのような印象を受ける。
▼このあたりはエッシャーのだまし絵を連想するような建物だ。
▼エッシャー「滝」。有名なだまし絵だ。
一度は訪れてみたい魅力的な場所だが、メキシコシティからバスで9時間、Xilitla(ヒリトラ)という地域のジャングルの奥深くに位置している。易々と観光に行けないことが、また楽園らしさを演出していると評判だ。