ロブスターには寿命がない!?理論上では死なない生き物たち
netgeek 2016年8月28日
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「ロブスターは、外的要素がなければ理論上死なない」という驚愕の豆知識が注目を集めている。
なんと、ロブスターは内臓ごと脱皮するので、理論上は死なないという。普段、食卓にのぼるロブスターにそのような特性があるとは驚きだ。このツイートに対し、多くのリプライが集まった。
また、「シン・ゴジラ」がヒットしているからか、怪獣になぞらえる人も。
▼すかさず「エビラ」の画像がリプライされた。すでに色々な怪獣がいるものだ。
しかし、本当にロブスターは死なないのだろうか?少しリサーチしてみた。
調べていくと、長く生きる個体は限られているようだ。多くは捕食され、長く生き残ったとしても脱皮を繰り返していくうち、うまく脱皮できない個体が増えていく。ただし、140年生きたロブスターが確認されるなど、100歳を超える個体はしばしば発見されている。
2009年1月9日、ニューヨークでレストラン『シティー・クラブ・アンド・シーフード』を営むキース・バレンティが入手した体重9キロのロブスターが海に返された。バレンティによると、ロブスターの年齢は体重から概算できるとしており、それによるとこのロブスターは約140歳と推定されるという。
また、他にも「理論上は死なない」と言われる生き物がいるようで、特に「ベニクラゲ」を指摘する人が多かった。
ベニクラゲは衰弱しても自ら若返ることができ、研究者によっては「数億年生きている個体が存在する」と主張する者もいる。ロブスターも長生きだが、ちょっと比べ物にならないスパンだ。
ちなみに、植物に目を向けると悠久の時を生きてきた個体がたくさん存在する。TEDで公演も行った写真家のRachel Sussmanさんは、そのような植物の撮影を続けてきた。
▼サゴル・バオバブ。推定2,000歳。
▼縄文杉。推定2,000~7,000歳。
▼オウシュウトウヒ。推定9,550歳以上。
▼ロマティア・タスマニカ。推定4万3,600歳。
▼ポシドニア・オセアニカ。推定10万歳以上。
自然界にこれほど長寿の生き物がたくさんいるとは驚きだ。ご紹介した「ベニクラゲ」については、不老のしくみを何かしらの形で人に応用できないかと本気で研究する科学者もいる。SFのようだが、研究が進んでいくことを長い目で見守りたい。