築地市場を豊洲へ移転するのが不可能な理由。これは酷すぎる…。
netgeek 2016年8月28日
|
環境問題や移転時期など今までも問題は指摘されていたが、今上がっている問題点は「そもそも新しく作られた豊洲市場が素人設計すぎる」というものだ。
▼問題点1:新市場は水洗いできず、不衛生このうえない。
▼問題点2:築地市場のように海水を流せない。真水だとボウフラやコバエがわいてしまう。
▼問題点3:いけすの水を冷やすための「角氷」を作る設備が豊洲にはない。
ざっと上げられたものを見ただけでも、魚市場に必要な機能が豊洲新市場に備わっていないことが分かる。根本的な欠陥ばかりで、一体どんな素人が設計したのかと呆れるばかりだ。
さらに、建築エコノミストの森山高至氏が豊洲を視察し、問題点を次々と指摘した。誰の目にも明らかな欠陥が、これほどあるとは驚きだ。
▼仲卸と卸を行き来するには、この地下通路を通るしかない。しかも高さ制限2.5メートル。市場のしくみを理解していない欠陥構造だ。
▼問題点の指摘は続く。
▼側面が開くトラックには対応しておらず、全体的に狭すぎる搬入口だ。
▼これには、ドライバーからも大ブーイング。卸売市場は物流拠点とは違う。
▼問題点はまだまだある。
▼ターレとは荷物を運ぶ小型の乗り物のこと。このあり得ないヘアピンカーブでは、すれ違うことができない。事故にも繋がりかねない、おそろしい欠陥だ。
▼ターレとはこういう形状をしている。築地では多数のターレが行きかっている。
▼森山氏はこのヘアピンカーブにターレが多数通行する場合をシミュレーションしてみた。なんと、路面の白線通りに曲がることは不可能だ。
▼この状態でターレがすれ違おうとすると接触してしまう。物流はおしまいだ。
▼しかも壁が邪魔して、対向車は見えない。本当にひどい欠陥構造だ。
そして、極めつきは異様に狭すぎる店舗スペースだ。
にわかには信じがたい写真だ。本当に仲卸店舗の幅が1m32cmしかない。
▼マンガ喫茶のブースよりも狭いというと、より実感がわくだろうか。
森山氏はさらに詳細な検証も行っているが、あまりにも問題点が多すぎるため、気になる方は森山氏のブログを直接確認してみていただきたい。本当に新市場のすべてが欠陥ではないかと思うほどの量だ。
現在、リオ五輪を視察中の小池百合子都知事は、帰国後この問題について再検証すると話している。すでに出来上がってしまったという点に固執することなく、小池都知事が英断を下すことを願いたい。
Comments (14)