麻生太郎の暴言疑惑「90歳になっていつまで生きてるつもりだよ」の真実
netgeek 2016年6月18日
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各メディアは今、いっせいに麻生財務大臣の発言を問題視し、煽りタイトルで記事を書いている。
朝日新聞:麻生氏「90歳で老後心配、いつまで生きてるつもりだ」
毎日新聞:麻生氏 いつまで生きるつもりだ…高齢者について講演会で
日本経済新聞:麻生氏「いつまで生きるつもり」 自民集会で
北海道新聞:「90歳、いつまで生きているつもりか」小樽の自民集会で麻生氏
沖縄タイムス:「いつまで生きるつもり」 麻生氏発言、北海道の集会で
スポニチ:麻生氏、高齢者を侮蔑する発言「いつまで生きているつもりだよ」
日刊スポーツ:麻生氏暴言「90歳の人いつまで生きているつもり」
タイトルの表現に注目。奇妙なことに麻生大臣を擁護する記事は一つもなく、とにかく高齢者に対して暴言を吐いたと発言内容の一部をバッシングするものばかり。だが真実は全く異なる。netgeekでは、発言の内容を前後関係も含めてきちんと紹介したい。
ちゃんと前後まで読めば問題はないことは分かる。話は、個人が保有する金融資産を有効に活用したいという財務大臣の視点で語られている。
動画はTBS Newsiで確認できる。会場は笑い声で溢れ、高齢者に対する暴言というよりも毒舌溢れる漫談のような雰囲気。「90歳にもなっていつまで生きているつもりだ」という発言があったことは間違いないが、これはあくまで高齢者の将来に備えた貯金に対する的確なつっこみであり、決して暴言の類いではない。
これを各メディアは作為的に誤解を招くタイトルをつけ、その大きな影響力を使って麻生叩きに繋げようとしたわけだ。麻生大臣の仕事っぷりについては比較的評価が高く、このような低俗な報道で足を引っ張ろうとする行為は許されるべきではない。読者こそが抗議の声をあげるべきであろう。
▼事情をよく知る人の貴重な発言。実はこの後の自虐ネタまでがセット。
▼民進党の蓮舫議員も今回のメディアの報道の仕方に対しては苦言を呈している。
言葉は乱暴。が、見出しにする報道はいかがか。1700兆円もの個人金融資産の多くを保有する高齢者に「消費」に使ってもらいたいという趣旨は共鳴。問題は、どうして「使わない」のか。消費税増税先送りでも社会保障の充実は先送りすべきではない。https://t.co/r8WRSxlLPr
— 蓮舫@民進党 (@renho_sha) 2016年6月17日
メディアが都合のいいように言葉尻を捉えるといえば、丸山議員の発言が盛大に誤解された事件が思い起こされる。丸山議員はアメリカの歴史的経緯に触れただけなのに、メディアの不当な報道で差別的な発言と誤解され謝罪にまで追い込まれた。
参考:丸山和也議員の「奴隷の黒人が大統領」発言はマスコミの切り取り編集で捏造されたものと判明。全文読めば全く問題なし。
よく日本は国民のリテラシーが低いからメディアもそれに合わせて程度が低くなると言われることがある。
しかし、少なからず、その逆因果もあるのではないだろうか。日本はテレビ・新聞・ラジオといったマスメディアがどこも横並びに低俗な寡占状態であり、ビジネス界にしては珍しく卓越した企業が出てこない。これは消費者にとっては不利益を被る好ましくない状態といえる。今からでも麻生発言の真実を記事にし国民に届けようとするところがあれば評価したい。
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