水素水に手を出した伊藤園が売上2倍でボロ儲けしていることが判明!効果はないけど儲けはありまぁす!
netgeek 2016年6月9日
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伊藤園の水素水の売り方は極めて故意犯なものだった。
薬事法をしっかり考慮し一線を越えないように健康上の効果・効能については一切宣伝文句に入れない。あくまで誤認されたイメージで売る手法だ。効果を期待して買った人は勝手な勘違いの自己責任として扱われるしかない。
もっとも、そんな伊藤園に世間の反応は厳しい。同業他社が手を出さない胡散臭い分野にあえて参入した伊藤園は「顧客よりも利益を優先した」と叩かれ始めた。気になるのは一体水素水がどれだけ儲かるのかということだ。上場企業がレピュテーションリスクを冒してまで売り始めるインチキ商品にそれなりのリターンはあるのだろうか。
その結果はこちら!なんと売上が倍増!SUGEEE!!!!!
参考:4月度販売状況(伊藤園)
ミネラルウォーターの欄を見ると、売上高ベースで102%増(前年同月比)、数量ベースで53%増ということで爆発的に成長していることが分かる。伊藤園が水素水を発売開始したのは2016年4月11日のことで、前月の3月は5%増にとどまっていた。それが一気に102%増になったのだから笑いがとまらない。
おそらくライバル企業が手を出していない分野だけに儲けやすいのだろう。今やコンビニやスーパーで水素水を手に入れようとしたら選択肢が伊藤園しかないという状況も珍しくない。
▼伊藤園、過去5年の株価推移。
こうしてみると、もともと株価は好調だったのだから、わざわざ危険な水素水に手を出さなくてもよかったのではないかという気持ちが拭いきれない。業績が苦しいシャープやパナソニックが苦肉の策で水素水ビジネスに手を出すのは理解できるが、伊藤園に限っては少し事情が違うようだ。
ネット上ではこんな実験をする人も現れた。本当に水素が入っているならば、火がつくはず。
出所:エターナル総書記@kelog21さん
結果はご覧の通りで、水素の効果はともかく、本当に水素が入っているのかどうかすら怪しい。厳密に言えば水はH2Oだから水素が入っていることに違いはないのだが…。なお、伊藤園は公式HPにて水素水に健康上の効果効能はなく、水分補給のための飲み物として売っていると説明している。
参考:【悲報】水素水、効果なかった。伊藤園「あれはただの水です」
そして、netgeek編集部では以前紹介した藤原紀香以外にも、水素水にハマっている芸能人がいるのを見つけた。
▼亀梨和也。知的そうな顔をしているのに…。早く真実を知ってほしい。
▼DAIGO。ガブガブ飲んでいる。
▼一応改めて藤原紀香も載せておく。宗教のような雰囲気。
ファンは自分が大好きな芸能人が何かを愛用していたら「自分も…」と真似をしてしまうもの。芸能人にはかなりの影響力があるということを自覚してもらい、エセ科学に騙されぬようにしてもらいたいものだ。
ただ、最近ではマスコミも水素水を叩くようになっているのが嬉しいところ。
▼高知新聞に掲載されているきんこん土佐日記(村岡マサヒロ氏執筆)。水素水を飲むと元気になる(違った意味で)という漫画だ。
すでに多くの人が真実に気づき始めた水素水。ネット上では「これだけ儲けているんだったらお~いお茶を値下げしてほしい」などと不満を漏らす声も聞かれる。水素水を飲んでいる人は正確な情報を掴んで「ただの無駄に高い水」ということを認識してほしい。お~い、水。
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