被災者「倒壊しそうな家の前でマスコミが崩れるのを待っている」。現地を食い尽くすハイエナたちの不都合な真実。
netgeek 2016年4月20日
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ある一人の被災者は現地のマスコミの行動が悲しいと訴えかけた。今にも倒れそうな家の前にマスコミが群がり、カメラを向けて潰れるのを待っているというのだ。
▼こちらはテレビで放送された倒壊する瞬間。この決定的瞬間が撮影できたのは決して偶然ではない。獲物を見定めて今か今かと待っていたのだ。
家が崩れるという衝撃的なスクープ映像は確かに視聴者の目を釘付けにし、何度流しても高視聴率を取るに違いない。しかしながら報道の裏には被災者の心情を踏みにじったハイエナ行為があった。倒壊した瞬間、報道陣の心中は「よっしゃあああああ」と高鳴る。
現地入りしたマスコミは一体何の役に立っているのだろうか?
震災時はTV、新聞、ラジオなどの各メディアはもう十分というほどこぞって同じ情報を何度も何度も流す。確かに現地で起きている情報を提供することで情報の非対称性を埋め、周囲からの援助を呼びかけることは一定の社会貢献があるといえる。
しかしながら、今回の熊本地震で明らかになったように、貢献度以上に現地の貴重な食料を食い荒らす、ガソリンスタンドに横入りする、緊急車両の通行を邪魔する、被災者を質問責めにするなどといったメディアの傍若無人な振る舞いが目立ちすぎている。
「混乱を巻き起こせ」。それがテレビ局の経営をうまくいかせるコツだ。
▼視聴者の不安を煽るためにわざわざヘルメットをかぶせる。後ろのスタッフは被っていない点に注目。
▼こちらも同様。後ろは誰一人被っていない。
参考:朝日放送、ヘルメットで不安を煽って視聴率を取ろうとするも後ろのスタッフが誰一人被ってなくて茶番に
テレビ局の利益と視聴者の利益は必ずしも一致しない。営利企業である民放には、震災時について事前のルールや何らかの制裁を設ける必要がありそうだ。
これもみてほしい。阿部レポーターの鬼気迫る台風中継。中継が終わった瞬間(0:41~)にスタスタと歩き始めていることからヤラセで確定。
そもそもカメラが大してブレていないことから立っていられないほどではない。重いカメラをもったカメラマンのほうが立っているのはよっぽど大変なはずなのだ。マスコミはこうした卑怯な手段で視聴者を騙して手玉に取ろうとする。
また、ときにはスクープが欲しいマスコミ自体が事件をつくりだすこともある。
▼沖縄県西表島にて世界最大級でギネス記録にも載った珊瑚礁が傷つけられたと朝日新聞がスクープを出した。KYと書かれている。
▼地元の沖縄県竹富町ダイビング組合は直前まで異変はなかったとして朝日新聞の報道陣を疑い、抗議。朝日新聞は当初否定し頑として抗議を受け入れなかったが、事件が大きく取り上げられたことでついにカメラマンがやったと事実を認めた。
通称KY事件と呼ばれるマスコミのあるまじき行為は今の若い人たちは知らないかもしれないのでここで改めて伝えておきたい。被災地でハイエナと化すマスコミの不都合な真実はこれまでマスコミ自体が報じないことからベールに包まれてきた。
しかし、TwitterやFacebook、ブログなどのネットメディアが普及したおかげで誰でも情報発信できるようになり、同時に拡散もされて真実が伝わるようになった。震災時のマスコミの行動には何らかの規制が必要だ。ハイエナには首輪をつけておく必要がある。
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