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森喜朗元首相の「浅田真央は大事なときに必ず転ぶ」発言に批判殺到→実はメディアが趣旨を無視して一部だけ切り取ったものだったことが判明

netgeek 2014年2月21日
 

ソチオリンピック女子フィギュアスケートで非常に大きな期待をかけられていた浅田真央選手。惜しくもショートプログラムで転倒してしまい、メダルを取ることはできなかったがフリーでは素晴らしい演技を見せてくれた。そんな浅田選手に対して森喜朗元首相が「あの娘、大事なときには必ず転ぶんですよね」「負けると分かっている団体戦に浅田さんを出して恥をかかせることはなかったと思うんですよね」と発言したと報道し批判が殺到している。しかし本日MSN産経ニュースに載せられた講演での発言要旨を見ると、森元首相は浅田真央選手に対して暴言を放ったわけではないということがよくわかる内容になっており、メディアが恣意的な報道をしただけなのではないかと話題になっている。

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森元首相がは安倍首相の要請を受けて現在東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長に就任している。そんな森元首相が講演で浅田真央選手に対して

「あの娘、大事なときには必ず転ぶんですよね」「負けると分かっている団体戦に浅田さんを出して恥をかかせることはなかったと思うんですよね」

と発言したというニュースが流れたのは2月20日のことであった。
そのニュースを受けてネット上では森元首相にたいして多くの批判の声がみられた。

 

 

 

 

なんと赤旗の政治記者までが森元首相の発言を批判しているようだ。
ところが本日MSN産経ニュースより森元首相の発言要旨が掲載され、実は森元首相が浅田真央選手を批判したかったわけではなく、むしろ擁護しようとしていたことが分かると、一部の発言だけを切り取ってあたかも森元首相が悪意を持って浅田真央選手を批判しているかのようにみせる多くのメディアの報道の仕方に批判が集まっている。

そのMSN産経ニュースの全文がこちら。

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の、講演でのフィギュアスケートに関する発言要旨は次の通り。

「頑張ってくれと見ていましたけど(浅田)真央ちゃん、(SPで)見事にひっくり返りました。あの子、大事なときには必ず転ぶんですね」「日本は団体戦に出なければよかった。アイスダンスは日本にできる人がいない。(キャシー・リード、クリス・リードの)兄弟はアメリカに住んでいるんですよ。(米国代表として)オリンピックに出る実力がなかったから、帰化させて日本の選手団として出している」

「浅田さんが(団体戦に)出れば、3回転半をできる女性はいないから、成功すれば3位になれるかもとの淡い気持ちで出した。それで、見事にひっくり返ってしまった」「その傷が残っていたとすれば、ものすごくかわいそうな話。負けると分かっている団体戦に、浅田さんを出して恥をかかせることはなかった」

「転んだ心の傷が残っているから、自分の本番の時には、なんとしても転んではいけないとの気持ちが強く出たのだと思いますね。勢いが強すぎて転んでしまいました」
http://sankei.jp.msn.com/smp/sochi2014/news/140220/soc14022019180058-s.htm

どう解釈しても浅田選手を批判しているようには思えない内容である。
これを読むのと読まないのでは森元首相に対する印象がガラリと変わってしまうことがわかるのではないだろうか。
かく言う筆者もこちらの発言要旨を見るまでは森元首相の発言に対してよい印象を抱いてはいなかった。

普段からメディアリテラシーをつけるよう指導されているものの、やはり一部だけを切り取った悪意のある報道をされるとそれがあたかも事実であるかのように感じてしまうのは仕方のないことだろう。メディアが正しい報道をするのが最もよいのは当然のことであるが情報の受け手である私たちも脊髄反射的に発言を批判するのではなく、少し立ち止まって考えてみることが必要なのかもしれないと考えさせられるニュースであった。
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このニュースに対するtwitterでの反応

 

 

 

 

 

 

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