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多摩美術大学の優秀賞、いわさきちひろのパロディが許されるかどうかで賛否両論。「これがアート」VS「法的にアウト」

netgeek 2015年9月5日
 

多摩美術大学の卒業制作で優秀賞を受賞した作品に、有名画家いわさきちひろさんの作品と酷似しているものが見つかった件について、ネット上で賛否両論が巻き起こっている。

前回の記事:【炎上】多摩美術大学の卒業制作優秀賞、有名画家いわさきちひろの作品に酷似

まずは前回以降、明らかになった事実から。多摩美術大学が発売していた冊子に作者が「いわさきちひろの絵画表現を参考にし、より優しい世界観を目指した」と書いていたことが分かった。

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他人の芸風を盗む悪質な模倣ではなく、リスペクトしたうえでの作品だったのだ。展示会にこの説明があったかどうかは不明だが、ネット上では「ちゃんと分かるようになっていた」「さすがにいわさきちひろの画風はみんな知っている」という声も聞かれる。

そして作品についても補足。作品のメッセージは「自分には理解できない世界であっても否定するのではなく認めてほしい」という願いが込められていた。

▼AKB48の握手会の様子。

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▼コミケでアニメのキャラがプリントされた抱きまくらを抱きしめて道路で寝る男性。

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これは筆者の推論だが、何かと世間から批判されがちなオタクと呼ばれる人をいわさきちひろ風の優しいタッチで描くことで暖かく表現したというところに作品の価値があったのかもしれない。展示されていたその他の作品についても一つ一つメッセージが込められていたはずだ。

以上の新事実が明らかになり、現在ネット上は賛否両論が巻き起こっている。

▼「パロディならば問題ない」。作品に賛成派。

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▼「問題ある」。反対派。

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主に、賛成派はパロディなので作品として成立しているという意見で、反対派は法的な側面を論点にしている模様。

特に反対派は「構図まで同じというのは一線を越えている」と主張している。

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パロディといえば、過去によしもと倶楽部(吉本興業の子会社)が「白い恋人」を参考にした「面白い恋人」を発売し、権利者の石屋製菓から1億2千万円の損害賠償請求を求められたことがあった。訴訟は最終的に、吉本サイドがパッケージを本家と似ていないものに変更し、地域を限定した発売に縮小して和解した。

今回の一件は専門家の間でも意見が分かれそうだ。アートと法律というものはよく対立し、未だ不明瞭なところが多い。

続き→いわさきちひろ記念事業団が多摩美術大学のパロディ卒業制作に抗議する意思を表明

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