総務省が衝撃の発表「携帯電話でペースメーカーが誤作動する可能性はまずない」
netgeek 2015年8月31日
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8/28、総務省は「携帯電話がペースメーカーに及ぼす影響についての指針」を改訂し、携帯電話の電波によってペースメーカーが誤作動する恐れは極めて低いと発表した。
総務省は6月にも同様の内容を改定案として発表していたが、今回の発表が正式な指針となる。
この発表を受けてネット上では、優先席付近で携帯を電源オフにするマナーに変化が起こるのではないかと話題になっている。今回の改定案の中身を見ていくと、ペースメーカーの取り扱いについて大きく分けて次の2点が書かれていた。
(1)携帯電話とペースメーカーは15cm以上離せばまず問題ない。誤作動が起きるのは3cm以内になったとき。
指針では、ペースメーカーの誤作動を防ぐために「携帯電話とペースメーカーの距離を15センチ以上離すように」と書かれている。「携帯電話の電波やペースメーカーの感度を最大にしたまま」という通常では起こらない厳しい条件下で、さらに3センチ以内に近づけた時に「一部のペースメーカーで誤作動が起きる」という実験結果が出たため、このような記載になったとのことだ。
(2)無意味なマナーを強制してペースメーカー利用者の不安をいたずらに煽らないでほしい。
すでに、通常の状態では携帯電話とペースメーカの併用は問題ないことが明らかになっている。総務省は「電車内で携帯電話の電源をオフにするよう求めるマナーがかえって患者の不安を煽ることになっている」と警告した。
そもそも、優先席付近での携帯電話の使用はなぜ禁止されたのか?このマナーは携帯電話が普及しだした1990年代に生まれて一般的になったもの。
当時の携帯電話は2Gだったうえにペースメーカーの性能も低かったため、誤作動が起きる可能性があった。そして、なにより携帯電話が急速に普及したため、どれほどの影響が出るのか誰も分からないまま、保守的に暗黙の了解が生まれたのだ。
今回の総務省の発表により、優先席のマナーが完全に変わることになる。
優先席であろうと電源を切る必要はない。各鉄道会社はこの事実を広く告知し、早急にルールを変えるべきであろう。
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