44万人YouTuber「2,700万円で靴磨き屋を起業した結果」
netgeek 2023年2月15日YouTuberのおっくんこと奥野奏さん(32)が靴磨き屋、革靴専門店の経営に失敗したとYouTubeで報告した。
失敗事例から学ぶことは多い。
おっくんは会社員から吉本興業を経てYouTubeチャンネル「靴磨き芸人 奥野の『兎にも角にも靴磨き』」(チャンネル登録者数10万人)を開設。次に料理チャンネル「おっくんの宅飲みグルメ」(チャンネル登録者数34万人)も始めた。
靴磨き界隈では最も知名度が高い自信があったので靴磨きの店と革靴専門店を自信満々で始めた。ところがこれが大誤算。
結果的には池袋の靴磨き屋と革靴の店「SHOEBOYS」(オンラインストアもあり)を来月2023年3月中旬に閉店することになった。
起業の成功事例が紹介されることが多い一方、失敗事例の話を本人から聞ける機会は滅多にない。何があったのか赤裸々に語られた貴重な映像だ。
おっくんはYouTubeで稼いだお金1,500万円とクラウドファンディング200万円以上(リターン原価を除くと自由に使えるのは70万円)を軍資金にして1,000万円で開業。さらに金融機関には1,000万円借りた。
物件を探す中で池袋の駅チカだと賃料が5〜7倍に跳ね上がることが分かり、徒歩10分の少し歩く場所を選んだ。革靴は3万円台が主力商品だ。
内装はカジュアルな雰囲気にした。
価格設定はライバル店のカウンタースタイルの靴磨きが3,000円〜4,000円のところSHOEBOYSでは2,000円。
そして運の悪いことに店がオープンした7、8月に新型コロナウイルスが大流行。小池百合子都知事が池袋には行かないよう名指しするなど大打撃を受けた。
財務状況はこちら。
黒字の月は68,000円と2333,000円、78,000円であとは赤字。合計の損失は555万円となった。
現況としては貯金100万円があと2ヶ月の店舗運営でなくなる見込み。借金が500万円ほどあり、閉業するにあたり原状復帰する資金180万円も必要。
それでも明るくいられるのはYouTuberとしてはうまくいっており、継続的な収入があるからだろうか。YouTubeチャンネルがあるのでプロモーションはばっちりだったはずだが、そもそもカウンタースタイルの靴磨きの需要が少なかったかもしれない。
ネット上の反応
・うまくいかなかったことを堂々と話せるのかっこいい
・クラウドファンディング少ない…
・家賃だけであっという間になくなりそう
・自分で磨けるよ…
・元手をかけすぎだった
・明るいけど悲しそう
・もっと小規模でやってれば続けられたかも
・金持ち相手の商売なんてこのご時世に始めてうまくいく?
・靴磨きって潰れなそうだけどな
・コロナ関係ある?
・これはコロナがなくても失敗してたよ
・道端で靴磨きしておけばよかった
・昔みたいに土踏まないし
・経営センスを磨けよ
・精神力強いな
・チャンネル登録者数34万人+10万人はすごいと思う
・苦労しただろうな…
・復活できるよ
・靴磨き少年で株式投資の話かと思ったらガチの靴磨きかよ
・いきなり池袋は強気すぎる
・でも行動力はすごい
立派な店舗を構えず、人通りの多い場所で靴磨きだけ集中してやっていれば結果は違っただろう。