ストリート獣医、路上生活者のペットを無料で診察して10年目
netgeek 2020年3月6日
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カリフォルニア州では家のない路上生活者は151,278人(2019年)に上る。ストリート獣医という異名を持つStewart Kwane医師は2011年から路上生活者のペットを無料で診断している。
家のない人たちにも家族がいて、診察を必要としている。
Stewart Kwane医師は診療バッグを持ち運んでおり、医者を必要としている人を見かけたらすぐに診察にとりかかることができる。多いのは耳の感染症、ノミ処理、皮膚病、関節炎、歯の問題。
中にはガンのような深刻な病にかかっている動物もおり、多額の手術代がかかる場合もある。そうした場合に備えてウェブ上で募金を募集しており、現時点で約1,000万円目標に対し、900万円ほどが集まっている。
日本では路上生活者がペットを飼っている事例は少ないが、貧富の差が激しいアメリカではこうした取り組みは相当な需要があるようだ。
突然現れて愛するペットの力になってくれるというのはとてもありがたい。
49歳の老人はペットの食事代と薬代をなんとかやりくりしているようだ。ポケットから小銭を見せてくれた。
何らかの事情があって家を失った人たちも、少し前は家で動物とともに幸せに暮らしていたのだ。
もちろん診療所で診察することもある。もっとも、こうした活動は国が主導すべきなのかもしれない。
もうすぐちょうど10年目を記録する取り組み。Stewart Kwane医師はこうしたストリート獣医の活動が他にも広まることを望んでいる。