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初代iPhoneが出た頃の2ちゃんねるの反応。10年前はこういう風潮だった

netgeek 2019年9月22日
 

今や日本人の大多数から支持されているiPhoneが大衆に受け入れられるまでは時間がかかった。今から10年前の掲示板の書き込みが興味深い。

タッチパネルが受け入れられなかった。

スティーブ・ジョブズ率いるAppleがiPodの大ヒットに続いて発表したのは携帯電話。当時の携帯電話とは一線を画し、キーボードがないのが特徴で直感的に操作できるタッチパネルというのが最大の特徴だった。

今では世界中の人のライフスタイルを変えた偉大なイノベーションとして絶賛されているiPhone。しかし発売当時は否定的な意見が多かったようだ。以下はiPhoneが発売された頃(正確には第2世代のiPhone 3G)の2ちゃんねるの書き込みをまとめたサイトの記事。主にタッチパネルの懸念点が指摘され、「普及しない」と予想されている。

iPhoneは当時から基本的なコンセプトやデザインは変わっていない。あまりにも時代を先取りしすぎており、未来を予見できる天才にしか理解できなかったということか。

当時のタッチパネルは感圧式が主流で使いにくかった。iPhoneが導入した静電誘導が理解されていなかったことも否定的な見方が広まった一因だろう。ドコモは「iPhoneはニッチな商品でしかない」という考えを持ち、それに正反対の考えを持ったソフトバンクの孫正義氏がiPhoneを盛大に売出し、シェアを高めたのは有名な話だ。

ちなみに「日本企業はなぜiPhoneを作れなかったのか?」と問われることが多いが、少なくともJ-PHONE(パイオニア製造)は1999年の時点でタッチパネル式の携帯電話を発売していた。

売りは手書きの文字をメールで送れること。非常に画期的なJ-PE01はその後J-PE02(47,000円)に進化した。奇しくもiPhoneとjPhoneという似た名前。もしも粘り強く改善を続けていたらiPhoneを出し抜けたかもしれない。

あの西村博之氏も否定派だった。

鋭い考察と舌鋒鋭いコメントが評判の2ちゃんねる創設者、西村博之氏も初代iPhoneが発売された頃は懐疑的に見ていた。

当時、公開対談の中で、いち早くiPhoneを入手して嬉しいと語る夏野剛氏に対し、西村博之氏は「iPhoneずっと持ち歩く感じですか?1週間ぐらいで飽きたりしないんですか?」「今のところは楽しいんですか」「(日本企業が)作ってたら大失敗しますよ」「1カ月後には使ってる人はほとんどいないと思いますよ。iPod touchも今、持ってる人見ないもん」「電話として不便じゃないですか」と徹底して否定コメントを連発。

しかし2009年にはiPhoneを持っているとツイートしている。

これは考えが変わったということなのだろうか?圧倒的な商品の魅力でアンチもファンにしてしまうスティーブ・ジョブズがいかに凄かったかを思い知らされる。

いつの時代も天才は理解されないもので、大衆は後から理解することが多い。賛否両論が飛び交うものこそが大成功するという原則はこれからも不変の真理であり続けるだろう。

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