バス停の屋根をハチの住処に。絶滅対策に乗り出したオランダの取り組み
netgeek 2019年7月16日
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オランダのユトレヒトでは現在、316ものバス停の屋根に植物が育てられている。全ては個体数が減っているハチのためだ。
バス停の上部に注目。
普段、人間の視界には目に入りにくいところに植物が植えられているのが分かる。これは人間とハチの共生を目指す取り組みなのだ。
オランダには358種類もの蜂が生息しているものの、そのうち半数がオランダのレッドリスト(絶滅の恐れのある動物リスト)に載っている状態。オランダ政府はこの問題を深刻に受け止め、思いがけない解決策を実行に移した。
なんとバス停の屋根を受粉できる場所に変えたのだ。
ミツバチやマルハナバチがここに集まり、繁殖することが期待される。
人間にとってはハチが飛び回っているのは少し恐いかもしれないが、こちらから危害を加えなければハチが不必要に攻撃してくることはない。
ユトレヒトの公式HPでは「緑の屋根により健康的で住みやすい市を実現しています。雨や熱を防ぐことができるというメリットもあります」と説明されている。今後、ユトレヒトではさらに数年でバス停にソーラーパネルも取り付ける予定だ。
こうした取り組みに対し市民は協力的で、ソーシャルメディアでは写真が共有され、称賛するコメントが集まっている。