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親のいない鴨、フクロウが育てていた

netgeek 2019年4月21日
 

親に捨てられた卵をフクロウが温め、巣立ちできるようになるまで立派に育て上げた。そんな心温まる話をお届けしたい。

ひょっこり顔を覗かせた2羽はミラクルな組み合わせ。

アーティスト・写真家として活動するローリエ・ウルフさんは鴨の母親を追う中で珍しい行動を目撃した。

「鴨の母親はある日、巣にある卵をくちばしでつまんで移動させていました。巣が襲われたから引っ越しを考えたのでしょう」

パイナップルの木の下から卵を移動させるのを確認したのだが、移動させたのは全ての卵というわけではなかった。

翌日、新しい巣に一羽のフクロウが現れた。

ローリエさんはフクロウが卵を食べてしまうのではないかと心配になって専門家に電話して相談した。しかし、自然界に人間が介入するのはよくなしい、これといって解決策も見つからない。

それから一ヶ月後、なんとフクロウと鴨の雛が一緒に姿を見せた。

卵を食べるどころか温めてくれていたようだ。しかも仲良く暮らしている。

「フクロウと鴨の雛を一緒に見ることは私の今までの人生で最も驚くべきことでした。信じられませんでした」

フクロウは巣にこもっている一ヶ月間、親代わりとなり、ずっと世話をしてくれていたのだろう。

フクロウが何を考えているのかは定かではない。

しばらくしてから鴨たちは巣立ちし、近くの池へと移動した。

ナショナル・ジオグラフィックによると鴨の雛がフクロウと共生している記録は過去にもあるという。

「鴨の母親は寄生することがあるのです。一つか二つの卵を他の巣に移動させ、他の生物に育てさせることがあります」

こうした行動は集団が全滅するのを防ぐリスク回避の意味があると考えられている。

愛情というものは実に偉大だ。我々人間が自然界から学ぶことは多い。

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