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トルコ外相「安田純平の身代金は支払われていない」

netgeek 2018年11月7日
 

40ヶ月に渡りシリアで拘束されていた安田純平が釈放されたのはなぜだったのか。カタールが身代金の支払いを肩代わりしたという噂が飛び交っているが、各国は否定している。

前回の記事:安田純平さん解放、カタールが身代金を払っていた

トルコ外相が正式に否定。

トルコのチャブシオール外相は日本記者クラブの会見にて「私の知る限り身代金は支払われていない」とコメントした。

てっきり「カタールが支払った」と言うものだと思っていたのでこれには驚き。

日本政府は身代金を支払わない方針であるから、少なくともこれでトルコと日本は支払っていないことが確定した。

さらに菅義偉官房長官は記者会見で支払いの噂をはっきりと否定した。

記者「シリア人権監視団から『カタールが身代金を払った』という話が出ているんですよ。そうしたことはどのように?」

菅官房長官「そうしたことは全くありません」

一体何が真実なのか。

これより前、在英シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン代表が「カタールが身代金300万ドル(約3億3,700万円)を支払った」と証言していた。しかしこの団体はあまり信用できるものではないという指摘が飛び交う。

シリア人権監視団の素性をざっとまとめてみた。

・ラミ・アブドル・ラーマンがイギリスで洋服店を経営する傍ら、2006年に設立した

・イギリスにいるのは代表1人

・200人のボランティア通信員を抱えているという噂

・資金援助は誰からも受けていない

・特派員「シリア人権監視団には信用がないが、情報は流し続ける」

・過去に間違った情報を流したことがある

要するに1人のおじさんが安全なイギリスで情報をまとめているだけの話。「まとめサイト」ならぬ「まとめNGO」とでも呼ぼうか。今回は政府関係者の話のほうを優先して信用したほうがいいだろう。

では安田純平はなぜ釈放されたのか。

ここは拘束グループが諦めて逃したと考えるのが最も自然だろう。人質を維持するには食費や監視など多大な労力とコストがかかるわけで、以前netgeekでは、40ヶ月で合計452万円がかかったと試算した。

・食費252万円(1食700円)

・住居費120万円(月3万円)

・水道光熱費40万円(月1万円)

・その他、本、扇風機など40万円(月1万円)

人質は他にもいるのだから、日本政府との交渉が途絶え、赤字を垂れ流すばかりの安田純平は損切りするのが賢い選択だろう。

あとは念のためカタールの証言も待ちたい。重要なことなので身代金が支払われたのかどうかははっきりさせておく必要がある。

あわせて読みたい→常岡浩介「ヌスラ戦線の幹部が『お前の国から身代金を獲って山分けしようぜ』と誘ってきた」

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