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五輪ボランティア、医療スタッフも報酬0円 「お気持ちのある方に来ていただく」

netgeek 2018年10月16日
 

2020東京五輪について、専門知識をもって仕事をする医療スタッフも無報酬になるということが確定した。もはや日本という国がブラック企業。これはとんでもない話だ。

医師も反発。

組織委員会は10月15日、医師、看護師らの医療スタッフも無報酬にするという方針を固めた(現場の責任者だけは報酬が出る)。これから大学病院や医師会などに協力を求めていくという。

医師という高度な専門知識を要する仕事も無報酬にすることについては、すでに8月の時点で高尾美穂医師が疑問の声をあげ、Twitterでは5万以上もリツイートされていた。

東京五輪が赤字になる見込みで余裕がないのは分かる。しかし一方で役員は高額な報酬を得て、さらに不正な出費もあったことが分かった。

参考:会計検査院が激怒!東京五輪「予算1500億円だったけどもう8000億円使っちゃいました」

権力者たちは甘い汁を吸っておいて一般人にはタダ働きを要求するというのはおかしい。そんなことを要求するのなら組織委員会の役員たちも全員ボランティアで取り組むのが筋だろう。森喜朗会長は「ボランティアのつもりでやっている」と発言したが、実際には報酬を受け取っており、全くボランティアではない。

さらに1964年の東京五輪では報酬が支払われていたことが判明した。

当時、学生の身でありながら通訳を担当した長井鞠子さんは「お給料もいっぱいもらいました」と発言し、今の無報酬のボランティアは「搾取」と指摘している。これは極めて正論だろう。

他方で運営陣はタダ働きという条件を頑なに崩さない。

新宿ではボランティアの応募用紙が配られているようだ。締切は12月5日。

出典:https://twitter.com/kasa919JI/status/1050942961343549440

学生の反応はいまひとつよくない。労働条件がブラックだと怒りを声をあげる人が多い。

応募すると決めている人はかなりの少数派。

募集8万人に対して10月5日の時点で応募は3万1982人。このペースで12月までに必要人数が集められるとは思えない。また東京都が2万人を募集する都市ボランティアは3,426件の応募があったのみ。このままでは相当まずいのではないだろうか。

東京五輪については竹中平蔵の動きも卑怯だと指摘されている。

自分がパソナ会長という立場でありながら東京五輪の研修をパソナが担当することにさせた。引受金額は非公開で明らかな利益相反だという指摘がある。

問題山積みの東京五輪。1964年の東京五輪は報酬が支払えたのになぜ今回は支払えないのか。運営が下手で無駄遣いをしすぎているという印象が否めない。医師ですらタダ働きさせられる日本は終わっている。

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