ベネッセ、うちの犬に進研ゼミの勧誘を送りつけてくる痛恨のミス
netgeek 2016年8月2日
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現在ネット上で騒ぎになっているのはこちらの投稿。進研ゼミの「チャレンジ」というテキストが犬に送りつけられている。
お試し用ということでこれも営業の一環なのだろう。だが、投稿にもある通り、姫香というのは愛犬のことで「中学に向けてニガテをなくそう!」と言われてもただひたすら困惑してしまう。どんな手違いがあったのか問いただしてみたいものだ。
このようなハプニングは稀なのか、それともよくあることなのか?netgeek編集部で調査したところ、似たような事例がたくさん報告されているのを見つけることができた。
(1)愛犬「タラ」ちゃんに進研ゼミの勧誘。データベースの登録年齢から「小学3年生」と判断しているようだ。
(2)こちらも犬に進研ゼミの勧誘案内。
(3)愛犬「くう」ちゃんに高校入試の過去問。進研ゼミ高校講座の勧誘だ。
(4)「のえる」にこどもちゃれんじ。「チャレンジで楽しく2学期のおさらいして」と言われても…。
(5)「はな」に小学4年生用のチャレンジ。
ベネッセはどこからどのように名簿を入手し、このような勧誘の郵便物を送りつけているのだろうか。単に面白いミスというわけではなく、情報の入手先についてもっと掘り下げて調べてみたくなる。
なお、ベネッセは2014年に個人情報流出事件を起こしており、情報の取り扱いがおかしいのではないかと批判された。
流出した顧客情報は3504万件とかなり大規模。流出に気づいたのは顧客から「ベネッセに登録した情報で不審なダイレクトメールが届くようになった」と苦情が入るようになったことがきっかけだった。そして調査の結果、複数の名簿業者が「進研ゼミ」の顧客情報を転売していることが明らかになったのだ。
▼その後の対応もずさん。時給1000円で電話謝り隊を募集していたと告発された。
参考:【速報】個人情報を流出させたベネッセが時給1000円で謝り隊を募集中。無関係な人に謝らせるっておかしいよね…
▼お詫びの500円の支払い方法は図書カード以外にも、「ベネッセこども基金への寄付」が選択肢にあった。これはおかしい。
参考: 【悲報】ベネッセが個人情報が流出したお詫びについて、ベネッセこども基金(新設)への寄付を求めてあれな商法に手を染める
▼堀江貴文氏はベネッセの経営方針について厳しく批判。
参考:ベネッセが会員登録不要でプリペイド式の通信講座を開始→堀江貴文が「馬鹿か!こんなことやってたら潰れるぞ!」とけなした理由とは?
▼その後、代表取締役の原田泳幸社長がクビにされた。皮肉なことに株式市場はこれを好感し株価は上がった。
参考:原田泳幸社長と岩瀬大輔取締役(ライフネット生命)をクビにしたベネッセ、株価をあげる
少子高齢化はベネッセにとって明らかに向かい風。
ベネッセホールディングスの過去10年の株価推移をみるとゆっくりと下落していっていることが分かる。大きな船ほどゆっくり沈む。もしかして犬にまで進研ゼミを勧誘しているのは切羽詰まったうえでとった戦略の一手なのか!?
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