NewsPicksの第一期決算は衝撃の赤字2億4900万円
netgeek 2016年6月6日
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これが株式会社ニューズピックスの決算数値だ!
今や多くの人が使っているアプリNewsPicksはまだまだ成長期ということで、コンテンツを拡充すべくお金を投資に回していることが分かる。最終損益は2億4,900万円の赤字で負債は3億3,000万円。親会社の株式会社ユーザーベースも赤字で予断を許さない状況が続く。
▼株式会社ユーザーベースは1億8,100万円の赤字。負債は9億3,600万円。
株式会社ユーザベースからNewsPicksを切り離した理由についてははっきりとしたことが分かっておらず、「本体の上場がかかわっているのではないか」「SPEEDAが好調でリスクを回避するため」などと噂が流れていた。
さて、肝心のNewsPicksユーザーは今回の赤字に対して様々な意見を寄せている。
肯定派
・目先の利益にとらわれずに長い目で育てていくべき
・今は採算度外視でユーザーを増やす時期。Facebookもそうだった
・クックパッドが黒字化するのは10年かかった。今の赤字は気にすることはない
否定派
・有料記事に魅力がなく、月額1,500円も課金する気が起きない
・有料検索機能は無意味。Googleで検索できるのでそんなことでは課金しない。
・有料記事はミーハーな芸能人経営者ばかり特集されていてお金を出してまで手に入れたい情報ではない
・課金させるなら日経新聞のように硬派で重要なニュースを提供すべき
・有料会員を増やしてもGoogle、Appleに3割の手数料を取られるのは痛い
・マネタイズの方法を新たに考えないと厳しい
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総括すると現状では有料記事の魅力が薄く、有料会員になるほどではないと考えているユーザーが多いようだ。もともと他サイトの紹介から始まったアンテナサイトとしてのNewsPicksは東洋経済オンラインの佐々木紀彦編集長を迎え入れることでオリジナル記事に参入し、課金に繋げようとした。ビジネスモデル上、参考にすべき先輩は日経新聞デジタルといえよう。
▼佐々木紀彦氏。慶應義塾大学、スタンフォード大学大学院(国際政治経済専攻)出身。東洋経済の編集長からNewsPicksの編集長に電撃移籍して世間を驚かせた。
しかしながら、そもそもキュレーションを基本とするサイトが月額制でお金をとってマネタイズに成功するのは難しいという意見も聞かれる。
同じニュースアプリであるSmartNewsやグノシーはアプリ内のスペースを広告枠として売ることでマネタイズを試みている。独自路線を行くNewsPicksは今後うまく黒字転換することができるのだろうか。愛用者が多く、満足度も高いサービスだけに今後の動きに注目していきたい。
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