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【炎上】教科書検定「パン屋は愛国心が感じられないから和菓子屋に変えて」 道徳の教科書に謎の圧力

netgeek 2017年3月25日
 

小学校の道徳の教科書に対し、文部科学省が指導する教科書検定が意味不明な圧力をかけたと騒ぎになっている。

「教科書検定で8社全てが合格した」。このニュース、よくよく内容を精査してみると明らかにおかしい。

▼教科書をつくっている会社8社が教科書検定に申請し、命じられた修正に応じて無事合格した。では命じられた修正とは?

▼教科書検定「パン屋は国や郷土に対する愛国心が感じられないからダメ。修正しろ」

▼これは小学校1年生向けの教科書での出来事。パン屋がダメとはどういうことなのだろう。理解に苦しむ。

▼教科書会社は素直に指導に従い、愛国心が感じられる和菓子屋に修正した。

▼教科書会社のコメントを見ると、完全に教科書検定の飼い犬に成り下がっていることが分かる。それも仕方ないが…。

教科書検定の指導ではこの他にも、「消防団のおじさん」が「消防団のおじいさん」に、「子供がアスレチックで遊ぶイラスト」が「和楽器で遊ぶ写真」に修正させられた。それぞれ、高齢者に対する感謝の気持ち、伝統文化に対する理解を育む目的なのだという。

戦時中の洗脳教育みたいで気持ち悪い。そもそも学校の道徳の授業に違和感を覚える人は多い。教科書にはいかにもいい話が載っており、現実とはかけ離れた理想論が繰り広げられる。そして感想文を書かされ、いかにも大人好みな正解を考えて書かなければならない。

以前netgeekでは五味太郎氏の学校教育に対する批判を取り上げた。

参考:五味太郎「学校教育の感想文は気持ち悪い。間違っている」

絵本作家として日頃から子供の気持ちを深く考える五味太郎氏は、読書感想文で「別に」とだけ書いた子供も尊重されるべきだと主張する。国語の授業では模範解答がついており、子供たちはその解答を当てるべく、大人好みの考えを探らなければならない。

教育として不健全であることは言うまでもないだろう。読書感想文がうまく書けないという人は決して間違っていなかったのだ。間違っているのは大人たちのほうだった。

今回の教科書検定の不可解な指導はまさしくそんな問題とも通じるところがある。大人が用意した空理空論を目の前にしたとき、子供たちはすっかり白けて自分たちの率直な感情を失う。大人の表情を機敏に読み取り、空気が読める子供になる。

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