生活保護なめんなジャンパーにリバプールが抗議。もう誰が何と戦ってるのか分からん(笑)
netgeek 2017年1月20日
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前回の記事:「生活保護なめんな」ジャンパー、市が謝罪に踏み切るも「表彰モノ」という声
確かにデザインを模倣していることは明らか。しかし、これはパクリというよりパロディなのでは…。
▼生活保護なめんなジャンパー。胸元にはエンブレムが入っている。キャッチフレーズは「保護なめんな」というもの。
▼リバプールのエンブレム。キャッチフレーズは「君は一人で歩くことはない」。
これはクールジャパンどころかパクールジャパンと言われても仕方がない。事態に気づいたリバプールのサポーターズクラブは小田原市の市役所に対して正式に抗議すると意思を表明した。ブランドを毀損するような権利侵害には断固として立ち向かうということなのだろう。
ニュースになっている件につきまして、ご心配いただきましてありがとうございます。日本支部からLFCに報告し、問題点を説明させていただく予定です。それとは別に、日本支部からも、当該市役所に対して抗議することを検討しています。
— リバプール・サポーターズクラブ日本支部 (@LFCjp) January 18, 2017
ですが、SNS等で騒ぎ立てますと、私たちの意図とは逆に、クラブのイメージダウンになる可能性も考えられますので、皆さんもしばらく静観していただければと思います。よろしくお願い致します。(yt)
— リバプール・サポーターズクラブ日本支部 (@LFCjp) January 18, 2017
しかしながらこのジャンパーは職員が非公式に、しかも自費でつくったものなのでそこまで大事にしなくてもいいという気もしてしまう。勤務中に着ていたとはいえ、市役所は製作に関与していないのでクレームをいれる先も市役所ではなく、職員個人にするのがふさわしいだろう。
生活保護なめんなジャンパーには「我々は不正受給を許さない」「我々は小田原のために仕事をする」という正しいメッセージが書かれていた。それゆえネット上では「何も問題ではない」「公務員なのに素晴らしい仕事っぷり」「理念に同意できる」などと評価する人も多い。
また、ジャンパーがつくられた経緯についても共感できるところがある。
ジャンパーは、生活保護を打ち切られた男性が職員2名を襲った事件を受けて係長が士気を高める目的で企画・製作した。部下が攻撃されて黙っているわけにはいかない。毅然とした態度で不正受給に立ち向かうというのはあるべき姿だろう。
職員は「やられたらやり返す」ぐらいの心構えでないと、たちの悪い不正受給者とまともに戦えない。防戦一方では相手をつけあがらせるだけだ。現場を知る係長がどうして士気を高めようとしたのか、その理由を察することができる。
ジャンパーに書かれた「SHAT」という文字については「生活保護悪撲滅チーム」の略ということが判明した。
これのどこが不適切なのだろうか?小田原市の職員は本当に生活保護がないと生きられない人にお金を支給し、不正受給者を厳しく取り締まっていた。テレビ・新聞といったマスメディアではとんでもないジャンパーだと一斉にバッシングされているが、ネット上の意見は職員を擁護する声のほうが多い。
炎上中の「生活保護なめんなジャンパー」、あなたはどう考える?
— netgeek (@netgeek_0915) January 20, 2017
なにはともあれ、今回ばかりはリバプールは大目に見てあげたほうが格が上がるはずだ。むしろ「理念に共感したので自由につかってもらって構わない」と太っ腹な態度を見せたほうがブランド力が上がることは間違いない。
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