紳士服のはるやまが「ノー残業手当」を導入。残業しないほうが得する画期的な仕組み
netgeek 2017年1月13日
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株式会社はるやまホールディングスが2017年4月から「No残業手当」を社員に与えると発表した。残業を減らすための画期的な仕組みだ。
ノー残業手当は1万5,000円。残業しなくても貰えるというところがポイント。
例えば8,000円分の残業をした人はノー残業手当としては差額の7,000円が支払われ、結局残業代は1万5,000円に収まるという仕組み。残業しなかった人と同じ残業代になるので、無駄に残業して働かないほうが得するというわけだ。
従業員に対して暗黙の了解で長時間労働を課す企業が多い中、今回はるやまが率先して仕組みを改革したことは高く評価できる。今後は他社も追随する動きがみられるだろう。
はるやまはこれより前、スーツを軸にして日本を健康にするというビジョンを掲げていた。
これは治山正史社長がリーダーシップを発揮して掲げたビジョンだ。スーツというビジネスマンにとって不可欠なものを扱うはるやまは社会のインフラを目指す中で、「健康」を事業のキーワードにすれば皆から必要とされる会社になれると考えた。
そして、具体的な方針として以下の3つの約束を宣言した。
今回のノー残業手当はこのうち3番目にあたる施策。社員の健康を応援することで、もっと素晴らしい企業になろうとしているというわけだ。ビジョンをしっかりと具体策にまで落とし込んで実行する仕事っぷりは素晴らしい。
ここで蘇ってくるのが厚切りジェイソンが2015年に行った指摘だ。
参考:厚切りジェイソン「仕事を効率悪くやる人にご褒美をあげる残業制度がある限り日本企業はグローバルで勝てない」←正論すぎると話題に
厚切りジェイソンは効率性という軸を大事にし、日本の残業制度はダラダラ仕事をする人にご褒美を与える矛盾した制度だと批判していた。
今回のはるやまの制度改革は厚切りジェイソンの主張に沿っており、非常に合理的なものになっている。
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