ホリエモンが6年の間にTehuを損切りするまでの流れがさすがの審美眼
netgeek 2016年9月28日
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Tehuが有名になり始めた2010年、ホリエモンはさっそく直接コンタクトをとっていた。
異常なまでに情報収集能力が高く、ライブドア時代はその卓越したベンチャーセンスで数々の事業を興してきたホリエモン。現在はめぼしい分野で有望な人材を見つけて投資したり、積極的に提携したりすることでビジネスを続けている。
2010年、Tehuはまだ学生ながらにして健康計算機というiPhone向けアプリをリリース。中学生にして100万円ほど儲けたとメディアで取り上げられたことを機に、「天才」という肩書がついた。
▼健康計算機。年齢、身長、体重、性別を入力すると理想体重やBMIなどが表示される仕組み。
今見ればただ計算結果を表示するだけのしょぼいアプリなのだが、世間はメディアの報道を鵜呑みにしてTehuはスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツを凌ぐ天才なのではないかと騒ぎ始めた。ただし、後に分かることとしてTehuのプログラミング能力はかなり低く、アプリ市場の成長に能力が追いついていかない側面があった。
その後、2013年にTehuとホリエモンは対談することに。だが、ホリエモンの言葉に棘がある…。
大阪で行われた堀江貴文氏 × Tehu氏 トークセッション
堀江「とりあえず。もう決まったんだ?」
Tehu「まだちょうど今出願期間なので、うまくいけば」
堀江「あれ推薦とかで入れるの?」
Tehu「推薦です。今まで何しました、これしましたみたいな。」
堀江「楽してるね~(笑)」
(中略)
Tehu「楽しいです。何でもやってるんで。僕なんかラジオやるアイドルやるミニ秋元康みたいな感じで出してて。」
堀江「見た目もね」
2010年は褒めちぎっていたのに2013年の時点ではすでに小馬鹿にしているように思える。性格が非常に率直で何事も正直に言うホリエモンも、ここまで相手のことをバカにするのは珍しい。合理的思考なホリエモンは相手の主張のおかしい部分を否定することはあっても、相手の人格や見た目を侮辱することはめったにないのだ。
ちょっとした言葉の節々から察するに、もうこの時点でTehuのことを見下していたに違いない。結局何も生み出せない、口だけのインチキ野郎という先入観からTehuが何をしてもネガティブにしか捉えられなくなっているように思える。
事実、ホリエモンがTehuのかかわる会社に投資したという話は聞かないので、その将来性を見限っていたのだろう。
その後、Tehuは反発心からか「ホリエモンみたいにはなりたくない」と口にしてしまう。
これはあまりにも失礼だ。まだ何者でもない実績のない者が実績を出した先駆者を尊敬しないとは…。ふてぶてしいTehuの表情がさらに嫌悪感を掻き立てる。ちなみに隣の男性は「どうしたらTehuみたいになれますか?」と質問して、Tehuは「コミュ力!プログラミング能力は大して高くないし、まぁデザインのセンスは欲しいけど、やっぱりコミュ力だなぁ~」と答えていた。
自己評価では自分はコミュニケーション能力が突出しており、またデザインのセンスも高いと考えているようだ。佐野研二郎もびっくりのパクリエイターが何を言っているのか。
そして2014年あたりからホリエモンはTehuに対する冷たい態度をあからさまに表明するようになる。
▼Tehuの失敗ばかりの実績をディスった記事を引用し、「笑」と一言だけコメント。
▼続いてこんな強烈な一言。
▼意識高い系のセリフを集めた記事に「出た~」とコメントしたTehuに向かって、ホリエモンが「お前が言うなボケ」。
この流れはすごい。2010年から2016年の6年間でホリエモンはしっかりとTehuの本質を見抜いて態度を変えていたのだ。この間、Tehuは小学4年生になりすまして「どうして解散するんですか?」と安倍総理に喧嘩を売って炎上したり、電通の名刺デザインをパクったり、現代ビジネスのリニューアルに失敗したりと仕事面で完全な負け犬状態だった。
ホリエモンがTehuの正体を見抜くのは世間より数年早かったように思える。自己愛が強いうえにペラペラと自慢話をして自分を大きく見せる癖があるTehu。純粋な人はすぐに騙されてしまうので注意が必要だ。
【おまけ】ライブドアを買収する前、オン・ザ・エッヂ時代の堀江貴文社長の貴重な映像。
東大在学中にHP制作で起業し、28歳のときには多数の従業員を率いていた。当時から私服OK、髪型自由でかなり先進的な会社だ。
ホリエモンが起業したのは24歳のときで、現代のTehuは21歳。あと3年で成功に向けてスタートすることができるのだろうか。Tehuは「ホリエモンみたいにはなりたくない」と強気なことを言っていたのだからちゃんと結果は出してほしい。
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