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先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)でエセ科学の水素水が配布されていて日本の恥

netgeek 2016年5月25日
 

日本で開かれることになった主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)において、あろうことかあのインチキ水素水が配布されている。世界の頭脳が集まる会談でこれは日本の恥ではないか。

現場の様子を詳しく報じてくれたのはハーバード大卒のモーリー・ロバートソン。

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モーリー・ロバートソンは一時は古舘伊知郎の後任として報道ステーションのキャスターに選ばれるのではないかと声があがった人物。同氏によると、会場では伊藤園の水素水が自由に取れるようになっており、思わず目を疑ったという。

パッケージには水素濃度の高さをアピールする数値が書かれており、「進化する水」という意味不明なキャッチコピーまでつけられている。もちろん薬事法に触れないように、「美容、健康にいい」などという宣伝文句は一切書かず、消費者に誤解を与えることで金儲けしようとしている故意犯だ。

G7では極めてインテリで科学リテラシーの高い人物も多数参加することから、日本が先進国とは思えないほど似非科学にはまっていると誤解されないか心配だ。

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一体誰が水素水なんてものを選んだのか。「水・お茶中心で…」と業者におまかせしたところ、メーカーが売り出したいものをプッシュしてきたのかもしれない。

▼会場では最も取りやすい位置に水素水が置かれていた。意図的なものを感じる(モーリー撮影)

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▼モーリーは撮影用に水素水を手に取り、封を切らないままその場に放置しようとした。専門家は「水素水はその効果が一切実証されておらず、百歩譲ってもし効果があるならば副作用もあるはずなので安易に飲むのは危険」と指摘している。

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その後、このまさかのハプニングは多くの人達の間でバッシングされることになった。

▼科学ライターの大貫剛氏。

▼東京工業大学の学生。もっともな指摘。

▼小保方晴子さんのSTAP細胞のときにサイエンスライターとして大活躍した片瀬久美子氏も苦言を呈す。


netgeek編集部では今回の騒動について、「伊藤園としてはオバマ大統領あたりが水素水を飲むところを撮影してメディアで掲載することができれば莫大な宣伝効果が生まれると狙っている」とみた。「あのオバマ大統領も飲んでいる!」と水面下でステマすれば無知な人たちがたくさん釣られるに違いない。

しかし、そもそも漢字を理解していない外国人が「水素水」という表記を理解せずにただのミネラルウォーターと誤解して飲む可能性は高い。

▼飲料コーナーにあれば、直感で水と理解して手にとってしまうだろう。

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仮に伊藤園の思惑通りいかなかったとしても、これは下手すれば海外のメディアから日本はみんながインチキ科学に騙されている後進国だと揶揄されない事態だ。日本の恥なので一刻も早くやめてほしい。

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