俳優の伊勢谷友介「SMAPの騒動ばかり取り上げ、国会の重要な審議を報じないメディアにリテラシーはない」
netgeek 2016年1月22日
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騒動になったのは1/21に投稿されたこちらのツイートだ。4,000リツイートされ、驚くほどのスピードで拡散された。
あほくさ。 スマップの事なんかより、未来において大事な選択肢が国会で選択されてる。 人が求めるからだというエクスキューズで、大事な事から目をそらし、どうでもいい事に、注視させるメディアに、どんなリテラシーがあるんだろうか。。。
— 伊勢谷友介 《座右の銘☞挫折禁止》 (@Iseya_Yusuke) January 20, 2016
主張していることは実に本質的なことを突いており、単に視聴率がとれるからというだけでSMAPをずっと取り上げてしまうメディアに違和感を覚えた人は多かったはずだ。メディアとは本来、伝えるべき真実を取材し報道することに価値があるわけだが、残念ながら日本のマスメディアの国際的なレベルは極めて低いと言われている。伊勢谷友介の発言は決して間違っていないはずだ。
だが、これに噛み付いたのがSMAPのことが好きな人たちだった。「あほくさとはなんだ」「『スマップことなんかより』じゃなくて『スマップのことより』でいいんじゃないですか」「呼び捨てにするな」と抗議を殺到させた。
抗議した人たちの意見を集約すると「SMAPをみて元気をもらっている人がたくさんいるのだから、SMAPのニュースはとても重要。国会なんて報じても見ない人が多いのでそもそも効果はない」というもの。一体どちらが正しいのだろうか。
少し前、「テレビはバカをターゲットにしてつくっている」と指摘されたことがある。しかし、日本人の大半、とりわけテレビを見る層はリテラシーの低い低教養層であり、ビジネスとしては市場規模の大きなセグメントをターゲットにしたほうが正しいと結論付けることもできる。悲しいかなこれが現実なのだ。
さてツイートが炎上した翌日、伊勢谷友介はSMAPの謝罪会見を見たうえで改めて自説を主張した。
あらま(; ̄ェ ̄) SMAPさんの心地の悪そうな会見は同情してしまうものだった。そおっとしておいて欲しくても、多くの人に興味を持たれる。その人々の「興味」の裏で、国会と言う日本の未来を決めていく重要作業が見えなくなる。人は自らが利用される「隠れ蓑」になる事を望んではいない。
— 伊勢谷友介 《座右の銘☞挫折禁止》 (@Iseya_Yusuke) January 22, 2016
どれだけ反論の声が集まろうとも頑として考えを変えないようだ。果たして、国会よりもSMAPの独立騒動を優先して取り上げたメディアは正しいのだろうか。この問いに対する答えは、おそらく人によって千差万別で結論は出ないだろう。
伊勢谷友介が言いたいことも分かる。SMAPファンが言いたいことも分かる。Twitterでの議論はまだ続いている。
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