厚切りジェイソン「日本は人事評価の基準がおかしい。すごく燃費の悪い車が1km走り切ったところで何でみんなで祝うんですか」
netgeek 2016年1月20日
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「Why Japanese People!!」という決めゼリフで有名になったお笑い芸人兼ITベンチャー企業テラスカイの役員である厚切りジェイソンが日本の悪しき人事制度をぶった斬った。
Twitterユーザーの@Tarominyax さんは厚切りジェイソンのコラムに物凄く腹落ちするものがあったとして画像をアップし、3万以上のリツイートを集めて大きな支持を得た。
前半の内容は、今はITが普及したおかげで在宅勤務などのそもそもオフィスに出社しない働き方が可能になったのに、わざわざ同じところに集まって仕事をし、通勤時間分を無駄にしているというもの。厚切りジェイソンは「せっかくクラウドというものができたのに、いまだにこのような働き方がまかり通るのは変な文化が残っているから」と指摘する。
そして後半は、「日本ではとにかく働いている姿をみせることが重要で、それに合わせて妙な人事制度が使われている」と糾弾するもの。
「まったく結果が出ていないのに『頑張っているからOK』となるんですよ。結果見ろ」。そしてこの状態を車に例え、燃費の悪い車が1km走り切ったところでみんなで祝うのはおかしいと言及した。日本の評価システムは、成果主義が当たり前に使われるアメリカとは相反するもので、高度成長期の頃はそれでよかったかもしれないが、今はもう全く通用しなくなっている。
最近は大手企業もようやく年功序列から脱却し始めたといえども、そもそも成果を測定する基準が揃っておらず、うまく機能していないのが実情だ。
過程を重視するか、結果を重視するかというのは人材育成において頻出する論点だ。長い目で人を育てるという意味では過程を重視して成長を促したほうがよいのだろうが、今はもう転職が当たり前になってしまって育った人材からよりハイランクの企業に移ってしまうということも起こるようになった。そのような環境で古いやり方を適合しても通用しないのは自明であろう。
GDPと労働時間を照らし合わせると日本の生産性は極めて低いと言われている。新卒採用にも中途採用にもやけに協調性を求める日本は今一度人材評価の基準を結果ベースに変えて変革を起こすべきだ。
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